コーポレート・ガバナンス
基本的な考え方
川崎重工はグループ全体として、株主・顧客・従業員・地域社会などのステークホルダーの皆様に対しても透明性の高い経営を行い、円滑な関係を構築しながら、効率的で健全な経営の維持により企業価値を向上させることを、コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方とし、当社グループにふさわしいコーポレート・ガバナンスの構築およびその継続的な充実・強化に取り組んでいます。
コーポレート・ガバナンス体制
川崎重工は監査等委員会設置会社であり、取締役会の任意の諮問機関として指名諮問委員会および報酬諮問委員会を設置し、業務執行機関として経営会議、執行役員会などを設置しています。取締役と各事業責任者(カンパニープレジデント等)を分けることにより経営の監督と執行の分離を進め、取締役会の監督機能の強化を図っています。
当社における主な会議体およびその内容は以下の通りです。
取締役会
取締役会は、その員数13名(うち、5名は監査等委員である取締役)のうち社外取締役は7名(うち、3名は監査等委員である取締役)であり、過半数を占めています。また、女性取締役は4名、外国籍取締役は2名と、知識・経験・能力のバランスに加えてその多様性を促進し、より多角的な経営判断ができる体制としています。なお、議長は取締役会の決議により会長が務めています。
取締役会では、社内規程に基づき上程される各議案について審議するほか、取締役会実効性評価の結果等を踏まえ設定したテーマについて討議を行っています。2024年度は、グループガバナンスのあるべき姿、監査・コンプライアンス体制の強化、企業価値向上に向けた各事業の方向性等について議論しました。また、サステナビリティやコンプライアンス、リスクマネジメント、品質管理等、重要な経営課題については、基本方針を取締役会で決議し、執行側にその状況の報告を求める体制を整備しています。
これに加え、取締役会における審議の透明性および客観性の向上を目的に設置している指名諮問委員会および報酬諮問委員会は、議長および構成員の過半数を社外取締役としています。指名諮問委員会は役員選解任に関する方針・基準および役員選解任案についての妥当性などについて審議し、報酬諮問委員会は役員報酬に関する方針・制度および個別報酬の妥当性などについて審議し、それぞれ取締役会に答申もしくは助言を行っています。
監査等委員会
監査等委員会は社外取締役3名を含めた取締役5名で構成し、監査の実効性確保のため、社内取締役2名を常勤の監査等委員として選任しています。また、監査等委員には、適切な経験・能力および必要な財務・会計・法務に関する知識を有する者、特に、財務報告の信頼性確保のため、財務・会計に関する十分な知見を有している者を1名以上選任しています。
業務執行体制
業務執行に関しては、経営環境の急速な変化に対応できる体制として執行役員制度を採用し、業務執行決定権限の相当部分を、取締役会にて選任された執行役員に委譲することにより、意思決定の迅速化を図っています。
グループ経営全般における社長の諮問機関として、代表取締役およびカンパニープレジデントなどで構成する経営会議を設置し、業務執行における重要事項などを審議するほか、 全社経営戦略会議や重要プロジェクト会議にて各事業・プロジェクトにおける戦略、アクションプラン、ならびにリスク評価や対応策等について多角的な議論を行うことにより、意思決定および業務執行がより適切かつ効率的に行われる体制としています。
さらに、社長を委員長とし、執行役員全員で構成する執行役員会を設置し、取締役会で決定した経営方針や経営計画、経営会議における決定事項に基づき、業務執行方針を示達するほか、経営課題に関する意見交換などを行うことにより、グループ経営における意思統一を図っています。
コーポレート・ガバナンス体制図(2025年6月26日現在)

コーポレート・ガバナンスの機能(機関・委員会など)
名称 | 概要 |
---|---|
指名諮問委員会 | 役員の選解任方針・基準および選解任に関する諮問機関
(議長:社外取締役) |
報酬諮問委員会 | 役員報酬の方針・制度および個別報酬に関する諮問機関
(議長:社外取締役) |
経営会議 | グループ経営全般における社長の諮問機関として社長を補佐する会議体
業務執行における重要事項などを審議する (議長:社長) |
執行役員会 | 取締役会で決定した経営方針や経営計画、経営会議における決定事項に基づく業務執行方針の示達に加え、業務執行上必要かつ重要な報告、伝達、ならびに出席者の意見交換などを行う
(議長:社長) |
サステナビリティ
委員会 |
社会・環境および川崎重工グループのサステナビリティを推進するための各種施策を審議・決定するとともに、当該施策の達成状況・遵守状況のモニタリングを行う
(委員長:社長) |
全社コンプライアンス
委員会 |
川崎重工グループにおけるコンプライアンスを徹底するための各種施策を審議・決定するとともに、当該施策の達成状況・遵守状況のモニタリングを行う
(委員長:社長) |
全社品質会議 | 全社の品質管理体制強化を目的に、品質管理に関する全社方針の協議および徹底を行うとともに、本社、カンパニーおよび関連企業間での品質管理に関する情報を共有する
(議長:技術担当副社長) |
全社経営戦略会議 | 役各事業部門における経営戦略および経営計画の策定・見直しを目的に、各事業の事業環境分析に基づき、事業戦略やアクションプランについて全社横断的に審議する
(議長:社長) |
重要プロジェクト会議 | 経営成績に対する影響が大きい重要なプロジェクトの応札や投資決定前におけるリスク管理を目的に、当該プロジェクトに係るリスク評価および対応策などについて審議する
(議長:企画本部長) |
役員体制(2025年6月26日現在)
当社における地位 氏名 |
業務執行 | 独立 | 取締役在任年数 | 指名諮問委員会 | 報酬諮問委員会 | 女性 | 外国人 | 取締役会出席回数※ | 監査等委員会出席回数※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
取締役会長 金花 芳則 |
13 | 22/22 | - | ||||||
代表取締役社長執行役員 橋本 康彦 |
○ | 7 | ○ | ○ | 22/22 | - | |||
代表取締役副社長執行役員 山本 克也 |
○ | 8 | ○ | ○ | 22/22 | - | |||
代表取締役副社長執行役員 中谷 浩 |
○ | 5 | 22/22 | - | |||||
社外取締役 ジェニファー ロジャーズ |
○ | 7 | ○ | ○ | 22/22 | - | |||
社外取締役 辻村 英雄 |
○ | 5 | ○ 議長 |
○ 議長 |
21/22 | - | |||
社外取締役 吉田 勝彦 |
○ | 3 | ○ | ○ | 22/22 | - | |||
社外取締役 メラニー・ブロック |
○ | 2 | ○ | ○ | 22/22 | - | |||
取締役(監査等委員) 加藤 信久 |
3 | 22/22 | 18/18 | ||||||
取締役(監査等委員) 柿原 アツ子 |
1 | ○ | 17/17 | 11/11 | |||||
社外取締役(監査等委員) 津久井 進 |
○ | 3 | ○ | ○ | 22/22 | 18/18 | |||
社外取締役(監査等委員) 天谷 知子 |
○ | 1 | ○ | 17/17 | 11/11 | ||||
社外取締役(監査等委員) 板垣 利明 |
○ | 新任 | - | - |
- ※取締役会・監査等委員会出席回数は2024年度実績
取締役会議長
取締役会議長は、取締役会長が務めています。
取締役の選定
取締役の選定プロセス
当社の取締役会は「取締役に求められる資質」を定め、豊富で幅広い経験と見識、専門性を持った取締役を選定しています。さらに、ジェンダー・人種・国籍などの多様性を促進し、より多角的な経営判断ができる体制としています。その状況は、スキル・マトリックスとして一覧化しています。
なお、スキル・マトリックスのスキル・経験の選定に当たっては、社会課題に対するソリューションの提供を通じて当社グループの持続的な企業価値の向上を図るという観点から、取締役会の監督分野を「ビジョン・戦略定義・ガバナンス整備」、「事業構造転換」、「成長基盤整備に関わる取組み」と定義し、それぞれの監督分野に求められるスキル・経験を以下の通り設定しています。
それぞれの監督分野に求められるスキル・経験
監督分野 | 求められるスキル | 求められる経験 |
---|---|---|
ビジョン・戦略定義・ ガバナンス整備 |
事業戦略/ガバナンス/IT・DX・セキュリティ | 企業経営 グローバル 法務・行政 金融 |
事業構造転換 | 事業戦略/ものづくり(技術・開発・生産・品質等)/営業・マーケティング | |
成長基盤整備に関わる取組み | 事業戦略/財務・会計/人事・組織マネジメント/ものづくり(技術・開発・生産・品質等)/ 営業・マーケティング/IT・DX・セキュリティ |
求められるスキル・経験の選定理由
求められるスキルおよび求められる経験の選定理由は下表の通りです。
求められるスキル | 求められるスキルの選定理由 |
---|---|
事業戦略 | 両利きの経営に基づく成長戦略を監督するにあたり、ビジネスモデルの見直しやポートフォリオ改革、政府や自治体・他企業・研究機関との連携といった事業戦略の立案・実施に関する知見・専門性が求められるため。 |
ガバナンス | 企業価値の持続的向上の基盤となるガバナンス体制の確立を監督するにあたり、コーポレート・ガバナンス、リスク管理、人権、コンプライアンス等を含む幅広いガバナンスの知見・専門性が求められるため。 |
財務・会計 | 強固な財務基盤を構築し、成長投資の推進と株主等のステークホルダーとの信頼関係の強化を監督するにあたり、財務・会計に関する知見・専門性が求められるため。 |
人事・ 組織マネジメント |
優秀な人材を獲得し、多様な従業員の能力を最大限に引き出す人事戦略の策定と実行を監督するにあたり、経営視点の人事・組織マネジメントに関する知見・専門性が求められるため。 |
ものづくり(技術・開発・生産・品質等) | 社会に価値あるソリューションを提供し続けるものづくり戦略の策定と進捗を監督するにあたり、技術、開発、知財、生産、品質、安全等のものづくりに関する幅広い知見・専門性が求められるため。 |
営業・ マーケティング |
マーケットインの視点により創出されたイノベーションの事業展開と情報発信を監督するにあたり、営業・マーケティングの知見・専門性が求められるため。 |
IT・DX・ セキュリティ |
AIの活用、DXの推進によるソリューションの創出と進捗を監督するにあたり、IT・DX・セキュリティの知見・専門性が求められるため。 |
求められる経験 | 求められる経験の選定理由 |
---|---|
企業経営 | 企業経営の経験を活かして、事業戦略やコーポレート・ガバナンス、サステナビリティ、人事戦略等も含めた全社の経営を監督するため。 |
グローバル | グローバル戦略・政策の策定に関わる経験、もしくは海外現地における経営や組織マネジメントの経験を活かして、グローバルな事業成長とリスク管理を監督するため。 |
法務・行政 | 法曹界、行政機関における経験を活かして、ガバナンスやリスク管理、事業戦略等を監督するため。 |
金融 | 金融機関および当該分野の監督官庁における経験を活かして、財務戦略やものづくり、事業戦略等を監督するため。 |
取締役のスキル・マトリックス
現在就任している取締役のスキル・マトリックスは下表のとおりです。なお、議論の活性化を期待するスキルにチェックしています。
氏名 | 当社における地位 | 求められるスキル | 求められる経験 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
事業戦略 | ガバナンス | 財務・ 会計 |
人事・ 組織マネジメント |
もの づくり (技術 ・開発 ・生産 ・品質) |
営業・ マーケティング |
IT・DX ・セキュリティ |
企業経営 | グローバル | 法曹・ 行政 |
金融 | ||
金花 芳則 | 取締役会長 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ||||
橋本 康彦 | 代表取締役 社長執行役員 |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||
山本 克也 | 代表取締役 副社長執行役員 |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||
中谷 浩 | 代表取締役 副社長執行役員 |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
ジェニファー ロジャーズ |
社外取締役 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||
辻村 英雄 | 社外取締役 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ||||
吉田 勝彦 | 社外取締役 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||||
メラニー・ ブロック |
社外取締役 | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||||
加藤 信久 | 取締役 (監査等委員) |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ||||||
柿原 アツ子 | 取締役 (監査等委員) |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||||
津久井 進 | 社外取締役 (監査等委員) |
✓ | ✓ | ✓ | ||||||||
天谷 知子 | 社外取締役 (監査等委員) |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | |||||
板垣 利明 | 社外取締役 (監査等委員) |
✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ |
取締役の選定基準
「取締役に求められる資質」
- 1.川崎重工グループの経営理念・ビジョンへの深い理解と共感を有すること。
- 2.持続的成長と中長期的企業価値向上への貢献を果たせること。
- 3.全社的視点を持ち、そのための豊富かつ幅広い経験、高い見識・専門性を有すること。
- 4.取締役会の一員として独立した客観的立場から経営・業務執行を監督できること。
- 5.能動的・積極的に権限を行使し、取締役会において、または経営陣に対して、適切に意見を述べることができること。
- (注)監査等委員である取締役については、監査の実効性を確保する観点から、当社事業に精通し、または会社経営、法務、財務・会計、行政などの分野における高い見識・専門性を有すること、少なくとも1名に関しては財務・会計に関する十分な知見を有することとする。
社外取締役の独立性判断基準
次の各号に掲げる事項すべてに該当しない場合、独立性を満たすと判断しています。
- 1.当該社外役員が、業務執行取締役、執行役、支配人そのほかの重要な使用人として現在在籍している、または過去10年間において在籍していた会社(当該会社が定める重要な子会社を含む)(以下「出身会社」という)が、川崎重工グループと取引を行っている場合に、過去5事業年度の平均取引額が、当社グループおよび出身会社の過去5事業年度の平均売上高の2%を超える。
- 2.当該社外役員が、法律、会計もしくは税務の専門家またはコンサルタント(法人格を有する場合は法人)として、当社グループから直接受領する報酬(当社役員としての報酬を除く)の過去5事業年度の平均額が、1,000万円を超える。
- 3.当該社外役員が、業務執行役員を務めている非営利団体に対する当社グループからの寄付金などの過去5事業年度の平均額が、1,000万円を超え、かつ当該団体の総収入または経常収支の2%を超える。
- 4.当該社外役員の出身会社が、当社発行済株式総数の10%以上の株式を保有する主要株主である。
- 5.当該社外役員の二親等内の親族が、前四号に定める条件に合致する者もしくは当社グループの業務執行取締役、執行役、支配人そのほかの重要な使用人である。
CEOサクセッションプラン
基本方針
当社ではCEOサクセッションプランの策定を通して、コーポレート・ガバナンスの更なる強化を推進するとともに、候補者へのタフアサイメントによる能力伸長を通じて計画的な育成を行うことで、川崎重工グループが持続的に企業価値を高めていくことを目指します。CEOサクセッションプランを通じて、今後も当社が社会課題の解決に貢献していくために次世代への継承を円滑かつ確実に進めていきます。

CEO人財要件
当社が社会に貢献していくために技術の革新を生み出し続け、「つぎの社会へ、信頼のこたえを」提示していくために、リーダーとして必要な人財要件として以下の3つを定めました。当社が重要視する人財要件をもとにCEOとしての経営能力、業務執行能力を評価し、育成状況をモニタリングしています。
CEO人財要件

CEO候補者の選定・育成・評価
CEO人財要件をもとにCEOと副社長による候補者の選定を実施し、外部アセスメントによる候補者の評価も確認することで選定における客観性をより高めるようにしています。また、候補者の選定・育成・評価について毎年指名諮問委員会で審議し、その評価および結果を取締役と共有することで、取締役会ではそれぞれの状況をタイムリーに確認できるよう、透明性を確保しています。

CEO交代・延長の判断基準
CEOの交代については、事業環境や経営状況、候補者の育成状況などを総合的に判断し、指名諮問委員会の意見を踏まえて、取締役会で決議します。

取締役の報酬
取締役(監査等委員および社外取締役を除く)の報酬は、2020年11月に制定しましたグループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを ~Trustworthy Solutions for the Future~」の実現に向け、次の基本方針に基づくものとしています。また、2024年5月9日、2024年9月21日および2025年5月21日の取締役会において、当社の取締役(監査等委員である取締役および社外取締役を除く)の報酬制度について一部改正を決議しました。当社は報酬年度を当年7月から翌年6月に設定しているため、2025年7月以降の報酬は改正後の方針により算定します。
基本方針
「ペイ・フォー・ミッション(企業として成すべきことを成したことへの報酬)」の考え方に基づき、各役員の職責と成果に応じた報酬体系とし、短期に加え、中長期の企業価値の向上への貢献に報いるとともに、株主をはじめとするステークホルダーとの価値共有を実現します。
取締役(監査等委員・社外取締役を除く)の報酬
対象取締役の報酬は、「基本報酬」「短期インセンティブ型報酬」および「長期インセンティブ型報酬」で構成し、「基本報酬」および「短期インセンティブ型報酬」は金銭で支給します。また、「長期インセンティブ型報酬」は、株主との利益・リスクの共有を図るとともに、中長期的な企業価値向上へ貢献するインセンティブを高めることを目的として、業績連動型株式報酬とします。
なお、「長期インセンティブ型報酬」においては、対象取締役が当社に損害を与えたことに起因して解任されまたは辞任した場合等一定の場合には、取締役会の決議により、付与されていたポイントの全部または一部を失効させることができます。
各報酬の構成比率は、前事業年度のグループ連結業績および各指標の目標とする水準を達成し、かつ各取締役が設定した前事業年度に係る目標の達成度が100%の場合に、おおむね「30%:30%:40%」となるよう設定します。
報酬水準
報酬水準は他社の状況および外部専門機関による役員報酬調査データを勘案の上、適切な水準となるよう設定しています。取締役社長執行役員の報酬を100とした場合の役位別の報酬水準はおおむね以下の通りです。
取締役会長 77
取締役社長執行役員 100
取締役副社長執行役員 57
取締役報酬の構成(監査等委員・社外取締役を除く)
構成 | 支給方法 | 内容 |
---|---|---|
基本報酬(固定) | 金銭 | 各対象取締役のミッションに基づいて個々のグレードを定め、これに応じた報酬とします。 |
短期インセンティブ型報酬(業績連動) | 金銭 | 単年度の業績目標の達成度等に応じた業績連動報酬とし、グループ連結業績、各対象取締役の目標達成度および従業員エンゲージメント指標に基づき決定します。
グループ連結業績の指標は、単年度の業績目標の着実な達成と株主との価値共有を促すため、親会社株主に帰属する当期利益(以下「当期利益」)とし、資本効率を意識するべく加重平均資本コスト(以下、「WACC」)相当の税後ROICを達成する基準を設定しています。当期利益に応じた支給率は下記①、目標達成度の詳細は下記②の通りです。 従業員エンゲージメント指標は、当社で働く人財の一層の活躍を引き出すべく、従業員エンゲージメントサーベイの「社員エンゲージメント(働きがい)」と「社員を活かす環境(働きやすさ)」とが共に高い従業員の比率に応じて支給率を決定します。 |
長期インセンティブ型報酬(固定+業績連動) | 株式 | 株式交付信託の仕組みを活用し、在任期間に応じて付与されたポイント(固定付与分)、および各対象取締役の目標達成度、ESG指標(CO2削減と第三者機関評価)、株価指標に応じて付与されたポイント(業績反映分)に基づき、原則として取締役退任時に当社株式の交付および当社株式換価処分金相当額の金銭の給付を行います。
付与するポイントには固定付与分と業績反映分を設け、固定付与分については在任期間に基づき一定数の株式を付与することで株主との価値共有を図ります。また、業績反映分については、各対象取締役の目標達成度、ESG指標、株価指標に基づき株式を付与することで中長期的な企業価値の向上へのインセンティブとします。各対象取締役の目標達成度は、各対象取締役が前事業年度に設定した全社および管掌組織・担当業務における中長期的課題に対する目標の達成度とします。ESG指標は、CO2削減を含むESG全般の取り組みを促進するため、当社の事業活動およびソリューション提供によるCO2削減の目標達成度により評価し、併せて第三者機関評価(Dow Jones Best-in-Class Index※)を踏まえて支給率を決定します。株価指標は、企業価値向上に対する意識づけを一層強化するため、目標株価の達成度に基づき支給率を設定します。 固定付与分と業績反映分の比率は、目標の達成度が標準的な水準であった場合に「30%:70%」となるよう設定しています。目標達成度の詳細は下記②の通りです。 ※S&Pグローバル社によるサステナビリティに関する株式指標 |
取締役の報酬構成比

- ※前事業年度のグループ連結業績および各指標の目標とする水準を達成し、かつ各取締役が設定した前事業年度に係る目標の達成度が100%の場合
① 親会社株主に帰属する当期利益に応じた支給率
当期利益 | 支給率 (%) |
---|---|
0未満 | - |
0~250億円未満 | 0~45 |
250億円~WACC相当の利益未満 | 50~95 |
WACC相当の利益~WACC+3%相当の利益未満 | 100~195 |
WACC+3%相当の利益以上 | 200~ |
- ※目標とする当期利益を、資本コスト相当の税後ROICを達成する水準、資本コストを約3%上回る税後ROICの水準に基づいて設定としています。
② 目標達成度
目標設定
対象取締役は全社および管掌組織・担当業務における短期的課題・中長期的課題に対して目標を設定し、その達成度を短期インセンティブ型報酬、長期インセンティブ型報酬に反映します。なお、設定する目標は、業績に関する重要な財務指標に加え非財務指標を含むものとします。短期的課題・中期的課題に対する目標は以下の通りで、それぞれ、その実現に向けて各対象取締役が実行するアクションおよび達成水準を設定します。
- 短期的課題に対する目標:当事業年度において実現すべき目標
- 中長期的課題に対する目標:グループビジョン2030で定めた2030年に目指す将来像を踏まえて実現すべき目標
目標達成度と評価方法
各対象取締役が設定した目標は、毎期末に評価を行った上でその達成度を報酬へ反映します。各対象取締役の評価は次の方法で決定します。
- 社長:報酬諮問委員会の委員である社外取締役全員が共同で、社長との個別面談を実施した上で、当該社外取締役の協議により決定
- 副社長:報酬諮問委員会の委員である社外取締役全員が共同で、副社長との個別面談を実施した上で、当該社外取締役および社長の協議により決定
- 上記以外の取締役:社長が副社長と共同で個別面談を実施した上で、副社長との協議により策定し、報酬諮問委員会の審議を経て決定
監査等委員・社外取締役の報酬
職務の独立性という観点から業績連動を伴わない固定報酬としています。
報酬決定方法
取締役(監査等委員を除く)の報酬は、あらかじめ株主総会で決議された報酬等の範囲内で、過半数を社外取締役で構成し、かつ議長を社外取締役とする報酬諮問委員会の審議を踏まえ、取締役会決議により決定しています。
取締役会決議により、各取締役の個別報酬の決定を代表取締役社長執行役員に一任することがありますが、その場合も、取締役の報酬等の額またはその算定方法の決定に関する方針に従い、報酬諮問委員会での審議を踏まえて決定することとしています。監査等委員の報酬は、監査等委員である取締役の協議により決定しています。
取締役会の実効性
取締役の任期/制限
取締役の任期 | 取締役 | 1年 |
---|---|---|
取締役(監査等委員) | 2年 | |
取締役の兼任の 制限に関する基準 |
当社取締役会では、当社取締役がほかの上場会社の役員を兼任する場合、当社を除く3社の就任までと兼任数の上限を定めています。なお、取締役の個別の兼務状況を株主総会招集通知や有価証券報告書にて開示しています。 |
取締役会の実効性評価
当社取締役会は、独立社外取締役を含む取締役が、各自が持つ知見・経験に基づき自由闊達に議論を行い、適切に経営判断を行えるよう努めています。その一環として、2015年度より、毎年、取締役会の実効性を評価・分析しています。
実効性評価の方法
外部専門家からの助言および協力を得て、全取締役への匿名アンケート方式により実施しました。
具体的な評価手順は以下の通りです。
- 1.取締役会にて前回評価時に設定した課題への取り組み状況を確認し、今回の実効性評価の実施方法(評価方法・主な質問項目など)を決定
- 2.全取締役へアンケートを実施
- 3.外部専門家にてアンケートを集計・分析し、分析結果について取締役会にて議論
- 4.分析結果や取締役会での議論を踏まえ、取締役会にて取り組むべき課題および対応方針を決定
アンケートの質問項目
アンケート質問項目(大項目)は以下の通りで、5段階評価および自由記述形式で実施しています。また、前回アンケートからの継続性を確保しつつ、改訂コーポレートガバナンス・コードの変更点を考慮した内容としています。
- アンケート質問項目
- ①取締役会の在り方
- ②取締役会の構成
- ③取締役会の運営
- ④取締役会の議論
- ⑤取締役会のモニタリング機能
- ⑥トレーニング
- ⑦株主(投資家)との対話
- ⑧ご自身の取り組み
- ⑨監査等委員会
- ⑩総括
2024年度の評価結果とそれに基づく取締役会議論の結果については、「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」をご参照ください。
監査
内部監査
内部監査については、潜水艦修繕職場における不適切事案及び舶用エンジンにおける検査不正を踏まえて監査機能を監査総括部(35名)に集約し、リスクベースの内部監査を実施するとともに、データ分析による不正リスクの抽出等、不正の防止や早期発見につながる施策を進めることで、当社グループの内部統制機能の向上を図っています。監査総括部長は、個々の監査結果を監査報告書により社長および監査等委員会に報告するとともに、取締役会および経営会議に年2回の総括報告を行っています。
監査等委員会監査
監査等委員会は監査等委員である取締役5名で構成し、このうち3名は当社との取引関係等の利害関係のない社外取締役(東京証券取引所規則の定める独立役員)を選任しています。また、監査の実効性確保のため、社内取締役2名を常勤の監査等委員として選任するとともに、財務報告の信頼性確保のため財務および会計に関する十分な知見を有する監査等委員を配置しています。社外取締役を含めた全監査等委員は、相互・緊密に情報共有を行い、監査等委員会の監査機能の充実を図っています。
これらに加え、監査等委員会の職務執行を補助するため、監査等委員会室を設置し、専任スタッフを複数名配置しています。なお、当該専任スタッフの人事異動・評価等に関しては監査等委員会の事前の同意を得るものとし、業務執行取締役からの独立性を高め、監査等委員会の指示の実効性を確保しています。
常勤監査等委員は、取締役会および経営会議などのそのほか重要な会議へ出席し必要な意見を述べるとともに、監査の環境の整備および社内の情報の収集に努め、内部統制システムの構築・運用の状況を日常的に監視しています。また、収集した社内の情報などについては、適時に社外監査等委員と共有しています。
社外監査等委員は、それぞれの専門的知見に基づき、取締役会および(必要に応じて)経営会議などのそのほか重要な会議へ出席し必要な意見を述べるほか、上記の活動を通して監査に必要な情報の入手に努めるとともに、他の監査等委員と協力して監査の環境の整備に努めています。また、監査等委員会への出席などを通じて常勤の監査等委員との情報共有に努めています。
会計監査
川崎重工は、会計監査人である有限責任あずさ監査法人の財務諸表監査を受けています。監査等委員会は、会計監査人と定期的に会合を開催し、監査計画および監査重点項目の説明や監査結果の報告を相互に行うとともに、情報交換や意見交換を行うなど連携を図っています。なお、監査上の主要な検討事項(KAM)については、会計監査人および取締役・経理部門と緊密に連携の上、ディスカッションを行っています。
内部統制システム
当社は取締役会において、内部統制システムの整備に関する基本方針について会社法に基づく決議を行うとともに、毎期末に内部統制システムの整備・運用状況を確認し、取締役会へ報告しています。
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