環境保全活動
森林保全活動
川崎重工グループは、東京都(町田市)ではNPO法人自然環境アカデミーと、また、兵庫県(小野市・多可町)ではNPO法人ひょうご森の倶楽部やNPO法人加美林業研究クラブと連携し、森林保全活動に取り組んでいます。さまざまな生物が生息する森林を守るため、従業員とその家族がこの活動に積極的に取り組んでいます。
東京都
2020年度から「東京グリーンシップ・アクション」に参加し、町田市で従業員とその家族による森林保全活動(下刈り)を実施しています。
兵庫県
2008年12月から兵庫県の「企業の森づくり事業」に参加し、多可町で活動を行っております。2020年度から活動地に小野市を加え2か所で従業員とその家族が参加し、森林保全活動(除伐・下刈り・植樹)を実施しています。
2024年度活動実績
活動地 | 東京都町田市 | 兵庫県小野市 | 兵庫県多可町 |
---|---|---|---|
活動内容 | 草刈り・自然観察会 | 除伐・下刈り・植樹・虫のホテルづくり | 除伐・下刈り・虫のホテルづくり、木の枝鉛筆づくり |
参加者 | 従業員と協力者(14名) | 従業員と家族、協力者(105名) | 従業員と家族ほか 協力者(109名) |
活動対象 面積 |
10.14ha | 10.0ha | 6.8ha |
植樹 | - | 36本 | - |
CO2吸収量 | - | - | 0.96t/CO2 |
活動回数 | 1回 | 2回 | 2回 |
開催時期 | 2024年10月5日 | 2024年4月19日 2024年7月27日 |
2024年4月13日 2024年11月9日 |
森林保全活動を通じた環境教育の実施
森林保全活動では、森林整備のほか環境を考える機会として体験学習を毎年実施しています。
2024年度活動実績
活動内容 | 目的 | 開催時期 |
---|---|---|
自然観察会 【東京都町田市】 |
自然とのふれあいや森の大切さを学ぶことを目的に実施しました。貴重なキンランを保護している様子など見ることができました。 | 2024年10月5日 |
虫のホテルづくり 【兵庫県小野市】 【兵庫県多可町】 |
虫がいなくなると生態系が崩れることになり人間の生活に大きく影響を及ぼすため、虫を呼ぶための装置として明石工場ででた廃材(木製パレット)を使い、虫のホテルを作りました。 | 2024年4月19日 2024年4月13日 |
木の枝鉛筆づくり 【兵庫県多可町】 |
森づくり活動で除伐した10種類の木の枝を使い、それぞれの木の幹の色や特徴を学びながら世界に1つだけの鉛筆を作りました。 | 2024年11月9日 |


- 東京都町田市での活動(協力:七国山自然を考える会)


- 兵庫県多可町での活動(協力:NPO法人ひょうご森の俱楽部)


- 兵庫県多可町での活動(協力: NPO法人加美林業研究クラブ)
Topic
明石高等技能訓練校訓練生が森づくり活動に参加
2024年4月19日、訓練生が研修の一環として森づくり活動に参加しました。座学では環境経営活動や明石工場の生物多様性保全活動を学び、ひょうご森林林業協同組合やひょうご森の倶楽部の指導の元、インセクトホテル(昆虫が生活できる木の箱)づくりや除伐作業のほか、どんぐりの苗木を36本植樹しました。
森づくり活動を通して、訓練生もお互いに声を掛け合って協力しあうチームワーク力、環境保全のために自分たちにできることを考える当事者意識が身に付きました。

Topic
「企業の森づくり」推進イベントへの協力
兵庫県が主催する「木のおもちゃで遊ぼう!」イベントで、当社グループの森づくり活動が展示紹介されました。同イベントは兵庫県が、県産木材で作った積木などの玩具に触れることを通じて木の良さを実感できる機会とすることを目的に定期的に開催しているもので、イベントに合わせて、2025年2月にはイオンモール加西北条で、6月にはイオン明石ショッピングセンターで、森づくりへの企業の貢献の事例として、当社の活動実績が紹介されました。
また、2024年11月12日、関西経済連合会主催の「"企業の森づくり"体験会」の講師として、「企業の森づくり事業」への参加を検討する14の企業・団体、20名の参加者に対して、当社グループの環境に関する取り組みおよび森づくり活動の具体的な内容について紹介しました。
当社は、兵庫県の「県民総参加の森づくり」のコンセプトに賛同しており、「企業の森づくり事業」の普及に関するイベントに積極的に参加しています。

事業拠点での取り組み
明石工場の取り組み
ビオトープを活用した希少種の保全と生物多様性に配慮した緑化整備
明石工場では、2023年7月に、明石市レッドリストにおいてAランクに指定されている水草のデンジソウ(田字草)を明石市から譲り受け、敷地内にあるビオトープで保全しています。毎年春から夏にかけて、四葉のクローバーに似た葉の群落が顔を見せてくれています。2025年2月にはデンジソウの保全の状況と、川崎重工のこれまでの生物多様性に配慮した取り組みについて明石市長が視察され、地域との調和に主眼をおいた当社の生物保全活動について感謝の言葉を頂きました。
さらに現在、地域固有の生態系の保全を目指して、市民団体や明石市と協力しながらビオトープのリニューアルを進めています。専門家に指導を受けながら明石市に自生する植物を新たに植栽し、レイアウトには「企業の森づくり」活動で出た伐採木を活用しました。木材の活用は炭素固定の視点からも国が推進する施策であり、本取り組みは「企業の森づくり」活動で出た廃材を工場内で活用する試みとなります。
当社はこれからも地域に根差した環境保全活動を推進していきます。



明石市花壇コンクール特賞を受賞
川崎重工は2020年から毎年明石市が主催する花壇コンクールに参加しています。
2025年は、当社が開発、建造した世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」をモデルに、型枠や石などを利用することで立体感、躍動感を表現し「特賞」を受賞しました。
また、花壇は毎年、土を盛って傾斜をつけることで、地域の方々が見やすいように造成しています。当社は、これからも地域における環境活動に積極的に取り組み、生物多様性保全に貢献していきます。


西神工場の取り組み
ビオトープの整備
西神工場では、2023年11月から工場内にビオトープの整備をしています。毎年みかんの木には、アゲハ蝶が産卵、幼虫が成長します。ビオトープ内には睡蓮も咲き、その傍ではミナミメダカが泳いでいます。今後も、ビオトープの整備を続けることで、工場内の生物および生態系の多様性保全に取り組んでまいります。



沖縄支社の取り組み
「チーム美らサンゴ」への参加
2015年度より、沖縄県恩納村でサンゴ苗の植え付けを通じてサンゴ礁の再生を目指す「チーム美らサンゴ」の活動に、多くの当社グループ従業員がボランティアとして参加しています。2024年度は計5回活動を行いました。
なお、「チーム美らサンゴ」の活動は、2015年12月、環境省が主催する「第3回 Good Life Award」の最優秀賞を受賞しています。


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