社会貢献活動
マネジメント・アプローチ
基本的な考え方
国内外で幅広く事業を展開している川崎重工グループは、私たちが活動する地域社会の一員として積極的な貢献を果たす責任があると考えています。
また、国連が2015年に採択した「持続可能な開発目標(SDGs)」においても、持続可能な社会の実現に向けた企業の役割が大いに期待されています。
当社グループでは、「社会貢献活動方針」に基づき、人財・技術・資金などのリソースを活かした事業活動との相乗効果の高い社会貢献活動を推進していきます。
川崎重工グループ社会貢献活動方針
当社グループの社会貢献活動は、グループミッション「世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献する"Global Kawasaki"」に基づき、グループの強みと従業員一人ひとりのちからを活かしながら、以下の点に重点を置いて推進していきます。
- 1.企業市民として地域社会と良好な関係を構築し、その存続・発展に寄与します。
- 2.未来のテクノロジーを担う次世代の育成を支援します。
- 3.持続可能な社会のため、環境保全に貢献します。
注力するSDGs項目とターゲット | 当社グループの主な活動とKPI | |||||||
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4.1 2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。 |
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15.2 2020年までに、あらゆる種類の森林の持続可能な経営の実施を促進し、森林減少を阻止し、劣化した森林を回復し、世界全体で新規植林及び再植林を大幅に増加させる。 |
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17.17 さまざまなパートナーシップの経験や資源戦略を基にした、効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップを奨励する。 |
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方針の適用範囲
当社グループ
体制
体制・責任者については、「サステナビリティフレームワーク」のサステナビリティ推進体制をご覧ください。
社会貢献活動の重点分野
1.地域社会への貢献
事業所や工場のある地域を中心に、スポーツ・芸術文化の支援活動や、地域交流などを行っています。
これらの活動を通じて、地域社会の存続・発展に貢献するとともに、地域における川崎重工グループのプレゼンスの向上を目指します。
Topic
国立西洋美術館とのオフィシャルパートナー契約
2023年3月、国立西洋美術館とオフィシャルパートナー契約を締結しました。国立西洋美術館には、川崎造船所(現・川崎重工)の初代社⾧・松方幸次郎が収集した「松方コレクション」が多く収蔵されています。
取り組みの一つとして、原則毎月第2日曜日を、館内の常設展を無料で見ることができる「Kawasaki Free Sunday」としています。
今後も、パートナーシップを通じて、多くの人々に広く美術に触れる機会をご提供することで、「アートの力を活かした豊かな社会づくり」に貢献して参ります。


2.次世代育成支援
技術の開発・普及を担う企業として、川崎重工従業員が科学に関する教育プログラムを開発し、小・中学生向け実験工作教室を開催しています。また、当社従業員の有志が「みらいほん」プロジェクトを立ち上げ、高校生を対象にした次世代人財育成活動を行っています。
継続的、定期的な活動の実施により、子どもたちの興味を高めることに貢献するとともに、従業員のコミュニケーション能力およびモチベーション向上に寄与しています。
3.地球環境への貢献
当社グループは、自然と共生する社会の実現を目指し、東京都、兵庫県の2か所で森づくり活動を行っています。東京都においては自然環境アカデミーと、兵庫県ではNPO法人NPO法人ひょうご森の倶楽部や加美林業研究クラブと連携し活動を継続しています。従業員がボランティアとして森づくり活動に参加することで、地域社会との交流を進めています。この活動を通じて従業員の環境意識を高め、環境配慮型企業としての当社グループの評価向上につなげるとともに、森づくり活動によるCO2の吸収量を試算し公表しています。
社会貢献活動の効果(アウトプット/アウトカム/インパクト)
社会貢献活動の重点分野のうち、主要な活動の実績をKPIとして設定し、より効果的な活動に向けた改善などにつなげています。
社会貢献活動のKPI/実績(川崎重工グループ(国内))
(年度)
単位 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | ||
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地域社会向け社会貢献支出額 | 百万円 | 184 | 204 | 191 | 207 | 197 | |
カワサキワールド来場者数 | 千名 | 77 | 93 | 230 | 219 | 226 | |
実験工作教室 | 参加者数 | 名 | 0 | 0 | 62 | 36 | 141 |
実施回数 | 回 | 0 | 0 | 2 | 2 | 9 | |
オンライン教育イベント参加者数 | 名 | 663 | 406 | 1084 | 860 | 556 |
(2024年度)
森づくり活動 | 東京都町田市 | 兵庫県小野市 | 兵庫県多可町 | |
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参加者 | 名 | 14 | 105 | 109 |
活動回数 | 回/年 | 1 | 2 | 2 |
面積 | ha | 10.14 | 10.0 | 6.8 |
CO2吸収量 | t-CO2 | - | - | 0.96 |
植樹 | 本 | - | 36 | - |
従業員の社会貢献活動支援
川崎重工は、2024年4月、従業員が自然災害のボランティアに参加する際に特別休暇を取得できる制度を導入しました。年間5日間の災害ボランティア休暇を設けることで、従業員の社会貢献活動参加を支援しています。また、災害を含む幅広いボランティア活動に参加する従業員をサポートする社内組織「カワサキボランティアネットワーク」も設立しています。この組織は、地域・社会における各種ボランティア活動にも参加できるよう、各地の社会福祉協議会などとの連携を目指しています。
Topic
令和6年能登半島地震への支援
川崎重工グループは、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地・被災者への支援として、義援金3,000万円を拠出するとともに、ヘリコプター手配のワンストップサービス「Z-Leg™」による避難所への物資輸送を行いました。また、「カワサキボランティアネットワーク」を通じた従業員のボランティア活動も実施し、震災支援を4回、その後の豪雨支援の2回と計6回の活動に、のべ120人のボランティアが参加しました。


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