内部循環流動床ボイラ(KCFB)

KCFB: Kawasaki Circulating Fluidized Bed Boiler

内部循環流動床ボイラ(KCFB)は、腐食性物質を含む廃プラスチック、RPF(フラフ含む)、SRF、RDF、タイヤチップや各種バイオマス等を燃料として有効利用し、高効率でクリーンな発電・熱供給を実現します


メリット・特長

腐食性の高い燃料でも高いプラント効率を実現
流動床部を燃焼セルと収熱セルに二重仕切壁で分離しています。 燃焼は燃焼セルで行い、熱回収と層温制御に用いる層内伝熱管は収熱セルに設置することにより、腐食性ガスと直接接触しないため、層内伝熱管の腐食環境を軽減し、高温高圧の蒸気条件による、高いプラント効率を実現します。
燃料の発熱量の高低にかかわらず安定した出力を実現
保有熱量の大きい濃厚な流動層を持つため、木質バイオマスやスラッジ等の低発熱量・高水分かつ発熱量のバラつきがある燃料においても、安定して燃焼させることで出力を維持することができます。
高温燃焼による流動層内でのアグロメが懸念される廃プラや廃タイヤ等の高発熱量燃料でも、層内管による冷却で層温度を安定的に制御することが可能です。
様々な燃料に対応可能
腐食性の高い廃プラスチック、RPF(フラフ含む)、SRF、RDF、タイヤチップから、低発熱量の各種バイオマスまで、様々な燃料に対応(専焼または混焼)します。いったん納入されたボイラでも運転調整により代替できる燃料も幅広いので、将来の燃料調達リスクを軽減することができます。

スペック・用途・適応可能な燃料

スペック 蒸気条件(圧力 / 温度):~15MPaG /飽和~ 500℃超
発電出力:~50 MW / 基
用途 自家発電、蒸気利用(コジュネ)、売電
適応可能な燃料 廃プラスチック、RPF(フラフ含む)、SRF、RDF、タイヤチップ、各種バイオマス

当社のボイラは様々な燃料や蒸気条件に対応すると共に、お客様の電力・熱の需要、或いは配置の要望に合わせた幅広い設計・製作を行っています。是非お問合せください。


プロジェクト事例

廃プラスチックを含む木質廃材を燃料とする内部循環流動床ボイラ(KCFB)で、実績最大となる毎時131トンの高温・高圧蒸気を供給するボイラを、韓国のエンジニアリング会社である三千里ES社(韓国・ソウル市)を通じて大手製紙会社である全州製紙(韓国・全州市)に納入しました。



納入先 全州製紙(韓国・全州市)
型式 KCFB
蒸発量 常用131t/h
蒸気条件 9.064 MPaG×490℃
用途 自家発電、蒸気利用、余剰電力を売電
主燃料 廃プラスチック+木質廃材
環境設備 脱硝設備、バグフィルタ
燃料消費量 約32 ton/h
運転開始年 2017年3月
特長 負荷率95%超で安定運転でき、年間8000時間超の運転時間を達成しています。

アフターサービス

  • 定期的な点検や肉厚測定結果に基づき、最適なメンテナンス計画をご提案します。

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