構造
「ギガセル」は、フレキシブルに大容量化することが可能なバイポーラ電池です。
従来の円筒形ニッケル水素電池は、セパレータを挟んで正・負極各1枚の電極板を巻いた構造になっているため、高速充放電時の放熱が難しく、また各電池間をケーブル接続する際に発生するエネルギーロスもあり、電池の大容量化には限界がありました。
「ギガセル」は、バイポーラ構造により、単セル内部および単セル間の接続によるエネルギーロスを抑え、大容量化および高速充放電が可能です。
また、強制空冷のためのファンを装着しており、強力な放熱機構により、大出力で充放電しても温度の上昇が少ない安全な電池です。溶接構造もなく、解体・リサイクルが容易です。
ギガセルと従来型ニッケル水素電池との比較

ギガセルの構造の特長
空冷ファン
強力な放熱機構により、大電流での充放電が可能です。
溶接レス
溶接レス構造ですので、解体・リサイクルが容易です。
密閉型
密閉型ですので、メンテナンスフリーです。

バイポーラとは
ギガセルモジュールは、隔壁によって直列接続される複数の単セルで構成され、隔壁の表・裏面がそれぞれ正・負極となるバイポーラ構造となっています。厚みが薄く、断面積の大きな隔壁により、セル間の接続によるエネルギーロスを最小に抑えるため、モジュール内の直列セル数を増やすことで、モジュールの大容量化が容易です。
電池監視モニタ
各モジュールに設置した電池監視モニタは、正確なSOC(※)算出と電池異常を検知する機能を備えていますので、電池を安全に使用することができます。
- ※SOCとは State of Chargeの略で、電池の充電状態のこと


「ギガセル」は川崎重工業株式会社の登録商標です。
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