ソーダ回収ボイラ
ソーダ回収ボイラは、紙パルプ工場で木材を溶解しパルプ(繊維質)を取り出した後に残る非繊維木質と溶剤の混合液(黒液)を燃料とするボイラで、木質分の熱量を利用するとともに溶剤(ソーダ)を回収する省エネ・省資源型の合理的な設備です。バイオマス燃料を利用する優れたCO2低減技術として、地球環境対策の側面からも高い評価を受けています。
当社では、1949年に紙パルプ工場向けのソーダ回収ボイラを設計・製作して以来、現在までに約100缶を納入し、我が国におけるソーダ回収ボイラの歴史を築いてきました。
半固形状で燃焼するMurry Waren形ボイラに始まり、スプレイ式、スカンジナビア式無臭気形、単胴形など常にユーザーのニーズに応えた回収ボイラを製作してきました。
メリット・特長
- 設備の信頼性向上により長期連続運転可能
- 熱及び薬品の回収率向上
- 運転、メンテナンスの省力化、安全性の向上
用途・適応可能な燃料
- 用途:薬品回収、自家発電、プロセス蒸気に利用
- 適用可能な燃料:黒液、重油(起動用・助燃用)
当社の回収ボイラは様々な蒸気条件に対応すると共に、お客様の薬品回収・電力・熱の需要、配置の要望に合わせた幅広い設計・製作を行っています。是非お問合せください。
プロジェクト事例
固形分処理量では国内最大級となる回収ボイラです。本設備により発電用重油量の削減が可能となり、大幅なCO2排出量の削減を達成しています。
型式 | 単胴吊下自然循環式 |
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黒液固形分処理量 | 2,900 BDt/d |
蒸発量 | 475 t/h |
蒸気条件 | 10.3 MPa、505℃ |
用途 | 薬品回収、自家発電、プロセス蒸気 |
運転開始年 | 2006年 |
サービス
- 定期的な点検や肉厚測定結果に基づき、最適なメンテナンス計画をご提案します。
主な実績
- 1949年より国内外合わせて約100缶の実績。(2020年12月現在)
お問い合わせ
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