バイオエタノールプラント

本技術は、食糧供給に競合しない稲わらなどを原料としてバイオエタノールを製造する技術であり、糖化工程において「熱水糖化式」を採用する予定です。従来法とは異なり、本方式は硫酸を使用しないため、耐酸性容器や酸回収設備を必要とせず、また酵素を使用しないため、コストを抑えることができます。


特長

稲わらからのバイオエタノール製造による炭素循環

収穫後の水田に残ったわらは、微生物により分解され、それに伴い生成したCO2は大気中に放出されます。その後成長した稲の光合成によりCO2が吸収されることで、炭素循環が行われています。自動車の燃料として、稲わらなどのバイオマスから製造された"カーボンニュートラル"バイオエタノールをガソリンの代わりに利用することで、CO2の排出を抑制することが可能です。

走行実証試験

当社にて製造したバイオエタノール(E100 = 100%)を燃料として、フレックスフューエル車(FFV)を用い、大潟村ソーラースポーツライン(全長31km)で走行実証試験を行いました。冬期にも始動性試験および運転試験を実施し、寒冷地においても利用可能であることを実証しています。