セメント排熱発電設備

VEGA®ボイラ

セメント排熱発電設備はセメントプラントにおける原料予熱ライン(PH)のおよびクリンカクーラ(AQC)からの排ガスの熱をボイラで回収し、蒸気タービンで発電する省エネ設備です。追加の燃料が不要であり、これまで大気中に捨てていた排ガスを利用するため、プラントの熱効率改善・省エネルギーに大きく寄与します。またセメント製造プロセスで利用している既存の電力を代替することでCO2等温室効果ガスを大幅に削減します。


メリット・特長

豊富な実績に基づき、高出力かつ長期信頼性のある最適設計・システムの採用
40年以上の長期稼働実績と国内外270件以上の実績があります。(2020年12月時点)
既設設備に影響なく、各セメントプラントの運転条件に応じた最適設計を行います。
中国にEPCを担う合弁会社を設立し、海外へ販路拡大しています。
自社開発の排熱回収ボイラを採用し、更なる高出力・信頼性、初期投資コスト削減を実現
中小規模な工場に加え、更新需要にも広く対応するため、これまでとは異なる伝熱管構造・除塵方式を採用したコンパクトな構造を持つPHボイラ(VEGA®)を新規開発し、低コスト・低排ガス圧損・工期短縮を実現します。2017年より市場投入した初号機では、当初よりセメント生産設備の燃料として代替燃料を併用、メンテフリー・低排ガス圧損にて安定出力を実証しています。
省エネルギー設備として事業所のエネルギー使用合理化を実現
省エネ設備導入の各支援制度が適用可能です。(CDM、JCM、J-クレジット制度など)
既存の電力と代替することで、CO2等温室効果ガスの削減に貢献します。(温対法)

スペック・用途

  • 用途:自家発電、蒸気利用(コジェネ)
  • 当社のセメント排熱発電設備は様々なセメントプラントの条件に対応すると共に、お客様の電力・熱の需要、配置の要望に合わせた幅広い設計・製作を行っております。是非お問合せください。

セメント排熱発電プラント系統図(一例)


プロジェクト事例

韓国最大手のセメント会社である雙龍洋灰工業株式会社東海工場向けに世界最大出力のセメント排熱発電設備を納入しました。
本設備の設置により、これまで大気に排出していたセメントプラントの排ガスを有効活用し、プラント全体の電力消費量の約30%を賄うことができるとともに、年間約17万トンのCO2削減にも貢献します。

納入先 韓国/雙龍洋灰工業株式会社
発電出力 43,500kW
用途 自家発電、プロセス蒸気
運転開始年 2018年
設備構成 排熱回収ボイラ10缶、蒸気タービン発電設備1基 等

サービス

  • 運転診断や改造・更新のご提案等お客様のニーズに合わせたサービスを提供します。

主な実績

  • 1980年:国内向けに初めてセメント排熱発電設備を納入。
  • 2006年:中国に同設備の設計・調達・工事を一括して対応する合弁会社を設立。
  • 国内、中国、韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、パキスタン、インド、ドイツなどの海外を含め270プラント以上の納入実績。

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