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軽水炉機器

現在、日本における商業用の原子力発電所では全て「軽水炉」という軽水(通常の水)を冷却材及び減速材として使用した原子炉が採用されています。
当社は軽水炉の安全性を確保する点で重要な設備を納入し、原子力発電所の安定的かつ安全な操業に寄与するとともに、原子炉の安全性向上などに欠くことのできない、材料の試験研究設備の設計製作にも力を入れています。

可燃性ガス濃度制御系 再結合装置

概要

可燃性ガス濃度制御系再結合装置は、万一の冷却材喪失事故(LOCA)時に、水-金属反応、水の放射線分解等により、原子炉格納容器内で発生する水素及び酸素が、可燃性限界以上に蓄積するのを防止するための設備です。 装置は、1系統が100%の処理容量をもつ独立2系統で構成され、事故発生後は手動操作により起動します。

特長

  • 格納容器外への設置のため、原子炉運転中でもメンテナンスと性能確認が可能
  • 熱反応方式を採用し、反応に触媒を使用しないため、触媒交換などの保守作業が不要
  • 間接加熱方式を採用したことで、加熱器ヒータに反応熱の影響がない。
  • パッケージ方式とし、高い品質の確保が可能な工場内製作が可能

運転

  1. 格納容器(ドライウェル)内のガスをブロワにより装置に引き込む。
  2. ガスは、ブロワから加熱管に送られ、周囲に設置された加熱器ヒータにより徐々に 加熱される。
  3. ガス中の水素と酸素が、再結合器内で反応して水となる。
  4. 反応後のガスは、冷却器の水スプレーにより急速に冷却される。
  5. 冷却後、ガスは格納容器に戻される。
  6. 気水分離器は、再循環運転を実施する際、ガス中の水分を除去するために使用する。

基本仕様

最高使用圧力 310 kPa(ガス系)
最高使用温度 777 ℃(加熱部)
処理ガス流量 255 Nm3/h
入口ガス 水素 0.504%
酸素 0.2505%
他 窒素、水蒸気
出口ガス 水素 0.1%以下
他 酸素、窒素、水蒸気

納入実績

  • 中国電力(株)殿 島根原子力発電所  2基
  • 東京電力(株)殿 柏崎原子力発電所  8基
  • 北陸電力(株)殿 志賀原子力発電所  4基
  • 中部電力(株)殿 浜岡原子力発電所  4基
  • 東北電力(株)殿 女川原子力発電所  4基
  • 東北電力(株)殿 東通原子力発電所  2基

(順不同)

非常用ディーゼル発電設備

概要

非常用ディーゼル発電設備は、運転中の原子力発電所で何らかの異常により発電所内への通常の電力供給が停止した場合などの緊急時に自動的に起動され、発電所内で必要な電力を供給するための設備です。
非常用ディーゼル発電設備が電力を供給する設備は、原子力発電所の安全上、重要な系統・機器であり、発電所の保安の確保、原子炉の安全な停止のために必要な設備です。従って、非常用ディーゼル発電設備には高い品質と信頼性が要求されます。

特長

  • 速やかな始動特性
  • 非常用設備に所定時間内に電力供給を行う負荷投入特性
  • 小型軽量機関の採用によるコンパクトな配置

基本仕様

  1. 型式:排気ガス過給機、空気冷却器付4サイクルトランクピストン型
  2. シリンダ径:280 mm
  3. ピストン行程:350 mm
  4. 回転速度:720/750 min-1
  5. シリンダ数:12/16/18
  6. 連続最大出力:3540/4720/5310 kW
  7. 燃料:軽油、重油
  8. 始動方式:圧縮空気またはエアモータ

納入実績

  • 日本原子力発電(株)殿 東海発電所※
  • 北陸電力(株)殿 志賀原子力発電所 2号機
  • 他 約2,000機の陸用、舶用ディーゼル発電機の納入実績有り

※ 黒鉛減速炭酸ガス冷却炉

JMTR(材料試験炉) 関連機器

JMTR(Japan Materials Testing Reactor)とは・・
「原子炉を作るための原子炉」といわれ、世界で現在稼動中の試験炉・研究炉の中で有数の高い中世子束を発生することができ、原子炉の燃料、材料の耐久性、健全性の試験や基礎研究、RI(ラジオアイソトープ)の製造等に用いられます。

JMTR(材料試験炉)鳥瞰図
(ご提供:(独)日本原子力研究開発機構殿)

JMTRは現在運転を停止し、平成23年度からの再稼動に向けて、原子炉機器の一部更新、照射設備の整備を進めています。

当社はこれまでに、原子炉冷却設備の一部である二次冷却系統のほか、各種の照射設備を納入してきました。
また、現在進められているJMTR改修工事においては、二次冷却系統を構成する一部機器の更新のほか、軽水炉材料および燃料の照射設備等の設計・製作を実施するとともに、JMTRのより効率的な運用を念頭においた提案などを行っています。

JMTR(材料試験炉)の概要
(ご提供:(独)日本原子力研究開発機構殿)

JMTR諸元

原子炉本体施設

初臨界 1968年3月
型式 軽水減速・軽水冷却タンク型
出力 50MW

照射設備

水力ラビット 照射時間 最短1分0数日
最大試料寸法 φ26mm×長さ120mm
キャプセル 照射時間 サイクル(31日)単位
寸法 30065mm
出力急昇試験設備 照射時間 任意(1サイクル以内)
最大試料寸法 φ14.5mm×長さ400mm

納入実績

原子炉冷却設備
  • 二次冷却系統
  • UCL系統 など
照射設備
  • 大洗ガスループ照射装置1号(OGL-1)
  • 水力ラビット2号照射装置(HR-2)
  • 大洗シュラウド照射装置(OSF-1)
  • IASCC照射試験用 高温高圧水供給装置(水環境制御装置)ほか

*:Irradiation Assisted Stress Corrosion Cracking;照射誘起応力腐食割れ

お問い合わせ

こちらの製品に関するお問い合わせは川崎重工 プラント・環境カンパニーにご連絡下さい。

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