資本市場との対話(2025年度)

当社は、資本市場へ情報開示を積極的に行うとともに、株主総会や決算説明会、個別面談などにおいて、建設的な対話の促進に努めています。
これらの対話を通じて把握した資本市場からの声は、取締役会のほか、代表取締役社長執行役員(以下「社長」という)以下の経営陣へ報告し、経営やIR活動の改善に反映しています。


対話の体制

資本市場との対話については、社長を筆頭に、代表取締役副社長執行役員(以下「副社長」という。社長補佐、最高財務責任者、コーポレートコミュニケーション等管掌)が分掌しています。
具体的な施策については、コーポレートコミュニケーション総括部を担当する執行役員による所掌の下、同総括部IR部が中心となり、必要に応じ、経営企画部やサステナビリティ推進部のほか、関連する事業部門と協議・協働しながら、取り組んでいます。
なお、個別面談の当社対応者については、社内規定(保有株式数、投資属性等)により、社長、副社長、IR部門と3段階で区分した体制としています。
また、情報開示および対話にあたっては、フェアディスクロージャー、インサイダー取引防止等の観点から、ディスクロージャーポリシーに基づき、面談時期の制限など、厳格に対応しています。


対話の実績(2025年度)

実績 対象者 主な説明者 概要
株主総会 1回 株主 社長
取締役
執行役員
法定事項だけでなく、中長期的な経営方針等を説明
決算説明会 4回 機関投資家
証券アナリスト
報道関係者
社長
副社長
期末決算では社長・副社長が決算実績や通期見通しを説明。その他四半期決算では、副社長が決算実績を説明
社長スモールミーティング 1回 機関投資家
証券アナリスト
社長 経営方針等に関する質疑応答
社外取締役スモールミーティング 1回 機関投資家
証券アナリスト
社外取締役 経営方針やESGに関する取組み、不正事案への対応および再発防止策に対する評価・提言等について、対話形式で説明
個別対話 549件 機関投資家
証券アナリスト
IR部門ほか 個別テーマに特化した対話も含む
事業説明会/工場見学会 4件 機関投資家
証券アナリスト
IR部門
関連部門長
特定の事業やテーマに焦点を当てて、工場や事業所において実施
証券会社主催国内/海外カンファレンス 9回 機関投資家 副社長
IR部門
1回のカンファレンスで、複数の機関投資家と面談
海外IR 2回 機関投資家 副社長 欧州・北米において複数の機関投資家と面談
SR個別面談 37件 株主(機関投資家の議決権行使担当者等) IR部門
関連部門長
当社のSR(Shareholder Relations)の一環として、また機関投資家のスチュワードシップコード(行動規範)への対応として、2025年度は不正事案を中心に説明・対話
その他イベント 2回 株主(個人) IR部門
関連部門長
個人株主を対象に「大阪・関西万博オンライン見学会」、「ロボット×謎解き 川崎重工とロボットアームのヒミツ ~100個のカギチャレンジ~」を実施

対話の主なテーマ

株主や投資家との対話にあたっては、グループビジョン2030で示した重点領域や諸施策を中心に、資本市場の関心度の高いテーマを選択しています。

経営戦略
  • 3つの注力フィールドにかかわる製品・サービス等の新規事業の進捗
  • セグメント別の中長期成長シナリオ
  • ポートフォリオ改革・組織改革
  • 経営指標とするKPI(重要業績評価指標)
個別事業
  • 防衛事業
  • 航空エンジン事業
  • 航空宇宙事業
  • エネルギー事業
  • 船舶海洋事業
  • パワースポーツ&エンジン事業
  • その他
業績
  • 短期業績
  • 中長期業績イメージ
株主還元・株価
  • 株主還元ポリシー
サステナビリティ
  • サクセッション・プラン
  • 人財活躍推進
  • 役員等報酬制度
不正事案
  • 発生原因や再発防止の取組み

経営陣へのフィードバック

対話等で得られた示唆を取締役会へ定期的(年3~4回)に上程するなど、経営陣へのフィードバックを適時適切に行っています。

回数 内容
取締役会報告 3~4回/年 四半期に1度程度、次のような内容を報告している
  • IR活動実績と今後の計画
  • 株価推移の分析
  • 市場評価の検証(バリュエーション指標の各社比較等)
  • アナリストのレーティング・目標株価等の動向
  • アナリストレポートのコメント紹介
  • アナリスト業績予想
  • 資本市場からの評価
執行役員会報告 2回/年 次のような内容を報告し、意見交換している
  • 株価推移の分析
  • 市場評価の検証(バリュエーション指標の各社比較等)
  • アナリストのレーティング・目標株価等の動向
  • アナリストレポートのコメント紹介
  • アナリスト業績予想
  • 資本市場からの評価
社長への月次定例報告 1回/月 社長以下の経営陣が参加する会議体に同席し、重要なIR事案について報告するほか、必要に応じて、他議案に対してIR部としての見解を述べて議論している
IR週報 1回/週 社長・副社長等経営陣に対して、市況の分析とIR活動の報告を行っている
その他 株主構成、機関投資家等の株式保有動向などについて、必要に応じて適時報告している

対話による成果

対話を通じて得た知見や議論の内容を会社の経営計画にフィードバックし、必要に応じて取り入れることで、精度の高い業績予想や実効性のある中長期の戦略を立案しています。
また、資本市場および当社の双方にとってより有益であるよう、継続的に決算説明資料等の開示内容を充実させる取り組みや、KPIの高度化などを実施しています。

例えば、2025年度は、以下のような取り組みを行いました。

  • 不正事案の再発防止策として、クローバック条項(役員報酬の返還制度)の導入が有効ではないか。検討してほしい。
    • 2025年11月から、役員報酬の返還制度(役員報酬返還規程)を導入しました。この制度は、社内取締役だけに留まらず、執行役員や社外取締役も対象者となっています。これにより、さらなるコンプライアンス意識の向上を図っております。
  • 当社の配当について、過去の一過性の損失等もあり安定していない。配当が不安定だと長期的に株式を保有しづらい。
    • 当社株式を長期的に保有いただく株主の皆様への安定的な配当をより明確にし、株主還元の一層の充実を図る観点から、2026年2月に株主還元方針を見直し、単年度の業績の影響を受けにくい「DOE(株主資本配当率)」4%を新たな指標として導入することを決定しました。
    • 1単元の購入単価が高すぎて、個人投資家としては購入しづらい。株式分割を検討してほしい。
      • 個人投資家の皆様から同様のご要望を多数頂戴していたこともあり、投資家の皆様がより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡⼤を図ることを目的として、2026年4月1日付で普通株式1株を5株に分割しました。

その他、資本市場からの評価

当社は、持続可能性に関する活動にも積極的に取り組んでおり、2024年に初選定された「DJ BIC World」(2026年4月も継続選定)など、ESG株価指数構成銘柄に多数採用されています。

詳細は、以下リンク先をご覧ください。
https://www.khi.co.jp/sustainability/esg/evaluation.html


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