資本市場との対話(2024年度)
当社は、資本市場へ情報開示を積極的に行うとともに、株主総会や決算説明会、個別面談などにおいて、建設的な対話の促進に努めています。
これらの対話を通じて把握した資本市場からの声は、取締役会のほか、代表取締役社長執行役員(以下「社長」という)以下の経営陣へ報告し、経営やIR活動の改善に反映しています。
対話の体制
資本市場との対話については、社長を筆頭に、代表取締役副社長執行役員(以下「副社長」という。社長補佐、最高財務責任者、コーポレートコミュニケーション等管掌)が分掌しています。
具体的な施策については、コーポレートコミュニケーション総括部を担当する執行役員による所掌の下、同総括部IR部が中心となり、必要に応じ、経営企画部やサステナビリティ推進部のほか、関連する事業部門と協議・協働しながら、取り組んでいます。
なお、個別面談の当社対応者については、社内規定(保有株式数、投資属性等)により、社長、副社長、IR部門と3段階で区分した体制としています。
また、情報開示および対話にあたっては、フェアディスクロージャー、インサイダー取引防止等の観点から、ディスクロージャーポリシーに基づき、面談時期の制限など、厳格に対応しています。

対話の実績(2024年度)
実績 | 対象者 | 主な説明者 | 概要 | |
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株主総会 | 1回 | 株主 | 社長 取締役 執行役員 |
法定事項だけでなく、中長期的な経営方針等を説明 |
決算説明会 | 4回 | 機関投資家 証券アナリスト 報道関係者 |
社長 副社長 |
期末決算では社長・副社長が決算実績や通期見通しを説明。その他四半期決算では、副社長が決算実績を説明 |
社長スモールミーティング | 1回 | 機関投資家 証券アナリスト |
社長 | 経営方針等に関する質疑応答 |
個別対話 | 461件 | 機関投資家 証券アナリスト |
IR部門ほか | 個別テーマに特化した対話も含む |
事業説明会/工場見学会 | 4件 | 機関投資家 証券アナリスト |
IR部門 関連部門長 |
特定の事業やテーマに焦点を当てて、国内外の工場や事業所において実施 |
証券会社主催国内カンファレンス | 7回 | 機関投資家 | 副社長・IR部門 | 1回のカンファレンスで、複数の機関投資家と面談 |
海外IR | 3回 | 機関投資家 | 副社長 | 欧州・北米において複数の機関投資家と面談 アジアにおいてカンファレンスに参加し、複数の機関投資家と面談 |
SR個別面談 | 22件 | 株主(機関投資家の議決権行使担当者等) | IR部門 関連部門長 |
当社のSR(Shareholder Relations)の一環として、また機関投資家のスチュワードシップコード(行動規範)への対応として、2024年度は不正事案を中心に説明・対話 |
その他イベント | 2回 | 株主(個人) | 執行役員 IR部門 関連部門長 |
個人株主を対象に「SUPER BIKE RACE in 九州見学会」、「水素・カーボンニュートラル & ソーシャルロボット事業説明会 in KAWARUBA」を実施 |
- ※個人株主向けイベントの詳細は、以下リンク先をご覧ください。
https://www.khi.co.jp/ir/private/guidance/
対話の主なテーマ
株主や投資家との対話にあたっては、グループビジョン2030で示した重点領域や諸施策を中心に、資本市場の関心度の高いテーマを選択しています。
経営戦略 |
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個別事業 |
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業績 |
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株主還元・株価 |
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サステナビリティ |
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不正事案 |
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経営陣へのフィードバック
対話等で得られた示唆を取締役会へ定期的(年3~4回)に上程するなど、経営陣へのフィードバックを適時適切に行っています。

回数 | 内容 | |
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取締役会報告 | 3~4回/年 | 四半期に1度程度、次のような内容を報告している
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執行役員会報告 | 2回/年 | 次のような内容を報告し、意見交換している
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社長への月次定例報告 | 1回/月 | 社長以下の経営陣が参加する会議体に同席し、重要なIR事案について報告するほか、必要に応じて、他議案に対してIR部としての見解を述べて議論している |
IR週報 | 1回/週 | 社長・副社長等経営陣に対して、市況の分析とIR活動の報告を行っている |
その他 | - | 株主構成、機関投資家等の株式保有動向などについて、必要に応じて適時報告している |
対話による成果
対話を通じて得た知見や議論の内容を会社の経営計画にフィードバックし、必要に応じて取り入れることで、精度の高い業績予想や実効性のある中長期の戦略を立案しています。
また、資本市場および当社の双方にとってより有益であるよう、継続的に決算説明資料等の開示内容を充実させる取り組みや、KPIの高度化などを実施しています。
例えば、2024年度は、以下のような取り組みを行いました。
- ➤役員報酬制度において、インセンティブ型報酬の割合を増やしてはどうか。
- →金銭報酬においては、基本報酬を縮小のうえ短期インセンティブ型の割合を増加させ、また長期インセンティブ型である株式報酬においては、業績連動の割合を増加させることで、より株主との価値共有を図る制度へと改正を行った。
- ➤スキル・マトリックス開示において、経営理念・戦略との関連性を一層明示してはどうか。
- →各スキル・経験について、経営理念・戦略との関連性を含め、それらの選定理由を詳述した。
その他、資本市場からの評価
当社は、持続可能性に関する活動にも積極的に取り組んでおり、2024年に初選定された「DJSI World」(Dow Jones Sustainability World Index)など、ESG株価指数構成銘柄に多数採用されています。

詳細は、以下リンク先をご覧ください。
https://www.khi.co.jp/sustainability/esg/evaluation.html
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