排出されるエネルギーを回収する

ガス炉頂圧タービン構造の一例
静翼可変機構

ガス炉頂圧タービン設備は、製鉄所の高炉から排出されるガスの圧力を利用して発電する設備です。 高炉ガスは可燃性ガスで、塩素などの腐食成分やダストも含んでいるため、適切なシール構造の採用やシールガスの供給などの対策を行っています。また、付着したダストを全閉時の静翼が万一噛み込んでも、可変機構に無理な力が働かないように、保護用バネ機構を組み込んでいます。
炉頂圧タービンは、排出エネルギーの回収と高炉の操業安定化を同時に実現する環境性の高い設備として、国内の製鉄所の全ての高炉に設置されており、海外の製鉄所でも導入が増加しています。