オイルマネジメント技術

航空エンジンに取り付けたギヤボックス
ギヤボックスにおける複雑な挙動を示すオイル撹拌現象

航空機は、将来に向けて操作系の電動化が進んでおり、必要となる発電容量が増加していく傾向にあります。
そのため、航空エンジンから発電機への動力伝達の効率が、航空機全体の燃費にも影響するようになります。
この動力伝達を担うギヤボックスは、複数のギヤ列、その支持軸受、およびそれらを保持するハウジングから構成されており、これらのギヤ機構を潤滑・冷却するためにオイルが供給されています。
このオイルの動きの無駄を無くしてギヤ間の伝達効率を向上させるため、ギヤボックス内のオイル挙動を解析する技術を開発しています。
この技術により、空気とオイルが高速で混ざり合う複雑な流れとなっているオイル撹拌現象を解明して、ギヤボックスの構造を最適化することで、そのエネルギー損失を40%改善しました。