非鉄金属プラント

川崎重工は、国内外セメントプラント向けで培ってきた焼成設備の実績を活かして非鉄金属製錬プラント分野に参入し、1991年にインドネシア・スラウェシ島のANTAM社の2号フェロニッケル製錬プラントにロータリーキルンを始めとする鉱石処理設備を納入しました。
本プロジェクトでの評価により、同社の3号フェロニッケル製錬プラントでは、当社が鉱石処理設備~フェロニッケル溶融電気炉~精錬設備を含めた全設備の納入と現地の建設工事を一括受注(2004年受注、2006年完工)。さらに同4号プラントでは中核設備となる乾燥設備、焼成設備及び石炭粉砕設備に自社保有技術を適用し、現地業者とのコンソーシアムで納入(2013年受注、2015年完工)することで、同社の発展に継続して寄与してきました。
それらに加え、次項に示す韓国SNNC案件の実績を元に、ANTAM社によるインドネシア・ハルマヘラ島での新設プラントへも、世界最大規模の鉱石処理設備、石炭粉砕設備、ダスト回収設備を納入しました(2016年受注、2020年完工)。
韓国SNNC社とは、2006年に世界最大規模のフェロニッケルプラントの1期プロジェクトを受注(2006年受注、2009年完工)し、引き続き2期プロジェクトを受注(2012年受注、2015年完工)しました。これは、1期プロジェクトで建設工期を約3ヵ月短縮し、プラントの早期稼動に貢献したプロジェクトマネジメント力による実績と当社の確立された技術力及びサポートシステムが高く評価されたものです。
国内でもフェロニッケル製造会社にロータリーキルン、グレートプレヒータなどの主要機器を納入し、この分野での最新技術の習得に努めており、今後も増強が見込まれるニッケル製錬分野で国内随一の実績と技術力を有しています。
これまで培った実績を元に引き続き技術力の研鑽に努めることは言うに及ばず、世界的な流れでもあるカーボンニュートラルへの取組みを通して、新たなる付加価値の創出・提供に努めて参ります。


特長

主要設備としてはセメント製造における技術の応用分野として鉱石の前処理で重要な部分を占める原料乾燥・粉砕設備、焼成設備及び石炭粉砕設備を製作しています。

  1. (1)焼成設備製品群
    • ロータリードライヤ
    • ロータリーキルン
  2. (2)粉砕設備製品群
    • 竪型ミル

川崎重工の提供する機械設備は、省エネルギー高メンテナンス性と優れた性能を持っており、お客様の環境配慮に応えたプラントをご提案することも出来ます。


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