世界最大級のフェロニッケル製錬プラントを引き渡し(カワサキプラントシステムズ)
2009年11月17日
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川崎重工グループのカワサキプラントシステムズは、韓国・ポスコ社グループのSNNC社向けに、世界最大級のフェロニッケル製錬プラントを引き渡しました。 本プラントは、年産3万トンのフェロニッケル生産能力を持ち、フェロニッケルを原料としたステンレス製品の生産を手掛けるポスコ社光陽製鉄所の近接地に建設されました。2006年8月に契約調印した本プラントは、建設工期を約3ヶ月短縮し、2008年10月初めより稼動を開始しました。2009年4月および9月末に性能確認試験を実施し、保証条件を満たす運転結果を得て、このたび引き渡しを完了しました。 当社の所掌範囲は、電気炉を除く主要プロセス機器(ロータリードライヤー、ロータリーキルン、ショットメイキング等)を含むプラント一式の設計、製作および試運転の技術指導です。また、インドネシアのアンタム社(PT ANTAM Tbk.)において操業トレーニングを実施し、川崎重工技術研究所によるプロセス解析・検討を行い、最適なフェロニッケル生産の提案を行いました。 本プラントの建設について、当社は的確な調達先の選定や着実な施工管理により、当社所掌の建設工期を約3ヶ月短縮しています。これにより、SNNC社は世界最大級のフェロニッケル製錬プラントの工期を、従来より約6ヶ月短縮することに成功しており、当社の総合プラントエンジニアリング力の高さは、ポスコ社・SNNC社より非常に高く評価されています。 今回の短納期による世界最大級のフェロニッケル製錬プラント引き渡しは、当社にとって同事業における大きな前進であり、今後もSNNC社、アンタム社をはじめとして世界各地で積極的に事業を展開していきます。
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