よくあるご質問


ニッケル水素電池とは?
ニッケル水素電池は、電極、セパレータ、電解液から構成されています。負極に水素吸蔵合金、正極に水酸化ニッケル、セパレータはポリプロピレン系の不織布、電解液にはKOHを主体とするアルカリ性水溶液を使用しています。鉛電池やニカド電池のように電池材料に有害物質を含んでおらず、環境にやさしい新型蓄電池です。大電流による高速充放電が可能であること、サイクル寿命が長いことから、最近ではハイブリッド自動車(HEV)に搭載されるなど、今後さらなる用途拡大が期待されている次世代の蓄電池です。
充放電反応について

放電反応

放電反応

放電時には、水素原子Hが負極の活物質であるMHから正極の活物質であるNiOOHへ移動し、正極の活物質はNi(OH)2となります。

充電反応

充電反応

充電時には、水素原子Hが、正極の放電生成物であるNi(OH)2から負極の放電生成物であるMへ移動し、負極はMHとなります。

重金属の溶解・析出反応を利用する鉛蓄電池に比べて電池反応は単純なものとなっており、電極に変化がない限り、原理的には半永久的な反応形態と言えます。

ギガセルの寿命はどれぐらい持ちますか?
電池寿命は、充放電頻度、電池温度等により異なりますので、直接お問い合わせください。
メモリー効果とは?
メモリー効果とは、放電時に十分に放電しきらずにある程度容量を残した状態で放電を中止し、充電することを繰り返した後に完全放電する場合に、途中で放電を中止した付近で電圧低下が起こる現象のことです。
その原因は特定されていませんが、一般にニッケル水素電池やニカド電池にはこのメモリー効果があるといわれています。
メモリー効果による電圧低下により、電池で駆動する機器の駆動下限電圧が高めに設定されている場合、駆動時間が短くなる可能性があります。
当社での試験結果からギガセルのメモリー効果による電圧低下は大変小さく、さらにその性能を反映して機器の駆動下限電圧にあったシステム設計(必要直列数の算出)を行うことにより、メモリー効果による問題の発生を防ぐことが可能です。
また、ギガセルは一定頻度でリフレッシュ充電(完全放電した後に完全充電)を行うことにより、メモリー効果を消去することができます。
安全性は問題ありませんか?
各モジュールに電池監視装置を取り付け、電池電圧、充放電電流量により、常時電池の充電状態(SOC)を把握することで、事前に過充電・過放電を防ぐことができます。

「ギガセル」は川崎重工業株式会社の登録商標です。

カタログ-ニッケル水素電池-

動画で見るギガセル