水冷媒ターボ冷凍機

オゾン層保護および地球温暖化防止に貢献可能な冷媒として『水』を採用した地球環境に優しい「水冷媒ターボ冷凍機」は、川崎重工業株式会社独自の技術で開発、小型化し、従来のフロン冷媒冷凍機と同等の冷却性能を達成しています。


特長

1.水冷媒
自然冷媒である水はオゾン層破壊係数ゼロ、非温室効果ガス、燃焼性・毒性を有しないという特長があります。また、水は低圧冷媒であるため高圧ガス保安法などの適用外となり運用上のメリットがあります。
2.高効率
ターボ冷凍機の冷媒として水を採用する場合、常温・常圧で液体である水は冷凍サイクル中で蒸発させる際に大幅に減圧する必要があるため、圧縮工程における圧縮機の性能向上が課題でしたが、これまで培ってきた回転機械技術を生かして圧力比が高く高性能な新型圧縮機を開発し、フロン冷凍機並みの性能COP5.1(部分負荷および冷却水温度により、参考最大COP14)を達成しています。
3.コンパクト設計
ターボ冷凍機の冷媒として水を採用する場合、常温・常圧で気体である代替フロンの場合と比較して冷凍機は大型化する傾向にありますが、新型圧縮機の開発をはじめ、主要機器を自社開発し小型化することで、既存冷凍機との置き換えが可能なサイズにまでコンパクト化することに成功しています。
4.低振動・低騒音
高精度のバランスをとった軽量ロータのため、振動はきわめて小さく、また騒音の基本周波数が高いため容易に減衰でき消音も簡単です。更に真空状態での運転であるため、機内の騒音伝達量も従来機より小さいと言えます。
5.オイルフリー
高速電動機の採用により増速機を無くし、オイルフリー化を実現しています。

水冷媒ターボ冷凍機の原理

蒸発器の圧力を約100分の1気圧に下げて冷媒の水を6℃で蒸発させ、パイプの中の水を7℃まで冷やします。この冷水で作られた冷風を、冷房として活用します。一方蒸発した冷媒は圧縮機で20分の1気圧まで昇圧され、凝縮器内で30℃の冷却水で凝縮されて液体に戻ります。


仕様

型式 - KMTR-100
冷凍能力 USRT 100
kW 352
入力 kW 69
電動機定格 kW 110
冷水 入口温度 12
出口温度 7
流量 m3/h 60.5
圧力損失 kPa 80
接続口径 - JIS10K-100A
冷却水 入口温度 30
出口温度 35
流量 m3/h 74.4
圧力損失 kPa 80
接続口径 - JIS10K-100A
搬入質量 t 7.5
運転質量 t 8
冷媒 - R718(水)
電源 - 3φ、400V/440V(50Hz/60Hz)
冷媒ポンプ電動機 kW 0.2
抽気ポンプ電動機 kW 0.05
  • 汚れ係数は、冷却水0.000086m2K/W(0.0001m2h℃/kcal)、冷水0.000043m2K/W(0.00005m2h℃/kcal)としています。

外形寸法

従来のフロン冷媒冷凍機と置き換え可能なサイズ。


導入事例

事務所ビル用空調として、2013~2015年の夏季3シーズンの稼働実績あり。

  • 設置場所
    弊社神戸工場内事務所屋上(6階建)
    床面積 約5,000m2
  • 空調設備
    水冷媒ターボ冷凍機1台(主機)
    吸収式冷凍機2台(従機)
  • 累積運転時間
    4,172時間

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