移動電源車(カワサキMPUシリーズ)

移動用電源車とは、トラックやトレーラに原動機、発電機及び付帯設備を搭載した移動式の自家発電装置です。災害時や大規模停電時等の非常電源、配電線工事や点検時等の臨時電源として威力を発揮します、「小型軽量で冷却水不要」「優れた起動信頼性」というカワサキガスタービンの特徴はそんな移動電源車にとってまさに理想的です。


構成例

ガスタービンと減速機を一体のものとし、さらに継手を介して発電機と結合したうえ、これら各機器をすべて共通台板上に取り付け、周辺装置とともにきわめてコンパクトに纏めています。

移動電源車

カワサキMPUの特徴

1. 振動・騒音の心配がありません

ガスタービンは往復運動部分のない回転運動機関ですから、振動がほとんどありません。また騒音についても、発生音の主体が防音しやすい高周波であり、簡単な構造の防音パネルと消音器で、きわめて効果的な低騒音化を実現しています。
市街地や夜間の使用でも、振動・騒音の心配はいりません。

2. 冷却水が不要です

ガスタービンは自己空冷式のため、冷却水が要りません。
従って、冷却水によるエンジントラブルや凍結の心配がなく、水の保守も不要です。

3. 寒さに強く、確実に起動します

冷却水が要らず、しかも摺動部分のないガスタービンは構造的に寒さに強く、寒冷地仕様でもディーゼル電源車のような大がかりなヒーティングシステムは要りません。暖機運転なしで全負荷投入できるのも、ガスタービンならではの魅力です。
また燃料は、軽油、A重油のほか灯油も使用でき、灯油使用の場合には-25℃までヒーティングなしで確実な起動が可能です。

4. 信頼の高さは実証済みです

定置式ガスタービン発電設備・カワサキPUシリーズの圧倒的な納入台数が、高信頼性の証しです。冷却水が要らない高速回転機関という特長に加えて、発電機駆動用として開発した簡潔な構造が信頼性を高めています。しかも、自社開発による純国産のガスタービンのため、部品供給やアフターサービスの面でも安心です。

5. 並列運転も可能です

同期運転装置を使うことによって、ガスタービン発電設備・電源車はもちろん、ディーゼル発電設備・電源車との並列運転も可能です。

6. 安定した良質の電気が得られ、瞬時の過負荷吸収能力も余裕です。

カワサキガスタービンは1軸式のため、一定負荷時の回転ムラや負荷変動時の回転数変動が少なく、安定した良質の電気が得られます。しかも、ガスタービンの主軸は高速回転していますので、大きな等価慣性をもっており、瞬間的な過負荷を容易に吸収できます。同クラスのディーゼル電源車にくらべて、1.5~2倍の過負荷耐量をもっています。


製品ラインナップ

製品ラインナップ

納入例

  • 機種:MPU625
  • 業種:電力会社
  • 機種:MPU2000
  • 業種:通信会社
  • 機種:MPU3000
  • 業種:電力会社(海外輸出)

動画

Project K

世界最高効率のガスタービン開発プロジェクト

Inside K

明石・西神工場 ガスタービンビジネスセンター

お問い合わせ

こちらの製品に関するお問い合わせは営業本部 非常用発電営業部にご連絡ください。