トランジション・ボンド発行について

2024年01月16日

川崎重工は、202311月に策定した世界初の資金調達の枠組み「マスターフレームワーク」を活用した初回の資金調達として、トランジション・ボンドの発行(以下、本発行)を決定しました。

トランジション・ボンドとは、企業の温室効果ガス排出削減に向けた長期的な移行(トランジション)戦略に則った事業への資金調達を目的とする債券です。国内市場から公募形式で調達した資金は、液化水素運搬船や液化水素貯蔵タンクといった水素のクリーンな輸送や貯蔵に加え、発電用水素ガスタービンなどの水素のクリーンなエネルギー利用に関するプロジェクトへ充当される予定です。
当社はこれらの脱炭素ソリューションを提供することによって、自社のみならずお客様のカーボンニュートラルへの移行を促進し、世界のカーボンニュートラルの早期実現に貢献していきます。なお、本発行は、経済産業省「令和5年度 温暖化対策促進事業費補助金(クライメート・イノベーション・ファイナンス推進事業)」の対象事例として採択されています。

 ■本発行の概要

発行体 川崎重工業株式会社
発行年限 5年
発行額 100億円
資金使途 水素のクリーンな輸送や貯蔵および水素のクリーンなエネルギー利用に関するプロジェクト(予定)
発行時期 2024年2月(予定)
主幹事証券会社 みずほ証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、野村證券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
ストラクチャリングエージェント みずほ証券株式会社

 

当社は、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを~Trustworthy Solutions for the Future~」のもと、社会に革新的なソリューションをタイムリーに提供し、さまざまな枠を超えてスピーディに行動・挑戦することで、成長し続けていこうとしています。本発行を含むサステナブルファイナンスの促進により資金面からこれを支えるとともに、サステナブルファイナンス先進企業としてわが国のみならず世界中でその利用拡大に貢献していきます。

6種類のサステナブルファイナンス(グリーン、トランジション、トランジション・リンク、ブルー、ソーシャル、サステナビリティ・リンク)を網羅する資金調達の枠組み。株式会社日本格付研究所(JCR)による第三者意見書を取得済み。

 Sustainable Finance Master Framework for Trustworthy Solution for the Future (マスターフレームワーク)

 株式会社日本格付研究所(JCR)の第三者意見書

【参考リンク】

・当社のマスターフレームワークについて (20231130日付プレスリリース)

 https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20231130_1.html

・経済産業省「令和5年度 温暖化対策促進事業費補助金(クライメート・イノベーション・ファイナンス推進事業) 」について

 https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/transition_finance.html

・当社のサステナブルファイナンスに関する取り組みについて

 https://www.khi.co.jp/ir/finance/

・グループビジョン2030について

 https://www.khi.co.jp/groupvision2030/

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