水素混焼ガスエンジン

地球環境問題への対応が急がれる今、川崎重工も様々な取り組みを行っています。そのひとつ、カワサキグリーンガスエンジンは、世界最高レベルの発電効率と環境性能を達成しました。
そしてこの度、カワサキグリーンガスエンジンをベースに、水素30vol%混焼機を開発しました。
さらなる低炭素化を実現することで、世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献します。
特徴
先進技術・未来志向
240台以上の実績を持つKGシリーズをベースに高効率かつ大出力の水素混焼ガスエンジンの製品化を実現。
(2025年3月末時点)
レトロフィット対応
既存のKGシリーズに最小限の改造を施すことで迅速に導入が可能。
(既存のKGシリーズから仕様が変更となります。詳細はお問合せください。)
水素Ready
運転中でも水素混焼率の変更が可能。
水素の供給量に応じたフレキシブルな運転が可能。
天然ガス・都市ガス専焼機からの主な変更点(エンジン本体)
- 燃料ガス系統からの漏洩リスク低減
- 漏洩が想定されるフランジ部を削減 (配管変更)
- 燃料ガスが漏洩しうるフランジ部等はカバーし、検知器で監視
- シリンダカバー周り全体を覆い、検知器で監視
- 水素対応品への変更 (主・副ガス弁、燃料ガス圧力センサ等)

水素30vol%混焼時における発電出力
型式 | シリンダ数 | 発電出力(kW) | |
---|---|---|---|
50Hz | 60Hz | ||
KG-18-T.HM | 18 | 7,800 | 7,500 |
- ※他機種についてはお問い合わせください。
CO2削減量
水素混焼ガスエンジンの導入によりCO2排出の更なる削減に寄与します。

- ※1商用電力は各電力会社の2023年度実績における平均値を基準としています。
- ※2KG-18-T.HMのCO2排出量は都市ガス13Aをベースにしています。
- ※3KG-18-T.HMは水素30vol%混焼時の値です。
システムフロー
エンジンの安定燃焼のため、水素混合ユニットにより予め天然ガスまたは都市ガスと水素を混合し、ガスエンジンへ供給します。

配置例

図中のボタンクリックで詳細をご覧いただけます。
関連リンク
- 【プレスリリース】大型ガスエンジンにおける水素30%混焼技術を開発(2022年03月16日発表)
- 【プレスリリース】国内初、水素30%混焼大型ガスエンジン実証設備を建設(2024年04月15日発表)
- 【プレスリリース】国内初、水素30%混焼大型ガスエンジン実証設備の試運転成功(2024年07月29日発表)
- 【プレスリリース】世界初、5MW以上の大型ガスエンジンにおける水素100%燃焼技術を開発(2024年10月16日発表)
- 【ニュース】国内初、水素30%混焼大型ガスエンジンの運用開始(2024年11月15日発表)
- 【ニュース】コージェネ大賞2024 技術開発部門で「理事長賞」「優秀賞」を受賞(2025年02月10日発表)
- 【プレスリリース】水素30%混焼大型ガスエンジン設備を世界で初めて販売開始(2025年09月30日発表)
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