川崎重工の共創拠点KAWARUBAにてUCC水素焙煎コーヒーを導入

2025年12月10日

川崎重工は、ソーシャルイノベーション共創拠点CO-CREATION PARK - KAWARUBA^※1（カワルバ、以下「KAWARUBA」）でUCCコーヒープロフェッショナル株式会社（以下「UCC」）の水素焙煎コーヒーの提供を開始しました。

利用時にCO₂を排出せず、カーボンニュートラル達成に向けて大きく期待が寄せられている究極のクリーンエネルギー「水素」。従来の産業利用に加え、モビリティや発電など、幅広い分野への活用が注目されています。川崎重工は、水素を「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」サプライチェーンの構築に向けて、水素供給のためのインフラ作りや水素利用の拡大に向けた技術開発に取り組んでおり、同じく水素でカーボンニュートラル実現を目指す、多くの組織や企業の皆様と共に、様々な取り組みを進めています^※2。

今回、イノベーション推進と社会実装を目指す共創拠点KAWARUBAにおいて、UCC水素焙煎コーヒーを提供することで、KAWARUBAにご来所いただいたビジネスパートナーとなる方々に、水素への興味・関心を持ち、共感していただく、そして水素社会実現の仲間に加わっていただく、そのきっかけとなることを目的としています^※3。さらに、今後、KAWARUBA以外の当社施設でも提供を拡げていく予定です。
なお、2025年11月27日に神奈川県川崎市扇島で執り行った液化水素サプライチェーン商用化実証の主要施設となる液化水素基地「川崎LH_２ターミナル」の起工式においても、来賓の皆様にUCC水素焙煎コーヒーを提供しました。


液化水素基地「川崎LH_２ターミナル」起工式の様子

今年7～8月には、UCC主催の「コーヒーとSDGs for キッズ　夏休み特別セミナー」において、当社水素戦略本部のメンバーがゲスト登壇し、夏休みのお子様・保護者様へ水素活用をテーマとした講演を行うなど、水素の活用にチャレンジしているUCCグループと、水素の魅力を発信するコラボレーションを行なっています。

今後も当社は、水素エネルギーの普及を通してカーボンニュートラル実現を推進し、世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献します。

【UCCの水素焙煎コーヒーについて】

UCCの水素焙煎コーヒーは、生豆に熱をくわえて炒ることで酸味や苦味などコーヒー特有の風味を引き出すプロセス「焙煎」の熱源として水素を活用しています。化石燃料を使用している従来の焙煎機で、1台につき年間570トンほど排出していたCO₂をゼロにすることができ、脱炭素に貢献します。さらに水素焙煎は温度調整幅が既存の熱源より広いため、今までにないコーヒーのあたらしい美味しさを引き出せます。

【KAWARUBAについて】

KAWARUBAは、川崎重工グループが「意志ある多様な人々が出会い、集うことで価値創造し、社会実装をやり遂げる」ことをコンセプトに掲げ、2024年11月6日、Haneda Innovation Cityに開設したビジネスにおける共創拠点です。
当社グループは、2030年に目指す将来像として、グループビジョン2030「つぎの社会へ、信頼のこたえを～Trustworthy Solutions for the Future～」^※4を制定し、「安全安心リモート社会」「近未来モビリティ」「エネルギー・環境ソリューション」の3分野における社会課題解決に注力しています。その実現に向けた具体的なイノベーションの取組み拠点の１つであるKAWARUBAにて、グローバル課題であるカーボンニュートラルに向けた「水素」と、人口減少による働き手不足解決に向けた「ソーシャルロボット」を軸に、多くの産官学の組織やパートナーと連携し、社会実装に向けた取り組みを加速させています。