万博会場で体験型ワークショップを開催 ~ものづくりを通じて次世代とつながる~
2025年11月17日
川崎重工は、大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」の共創チャレンジとして、2025年10月6日に風力発電をテーマにした体験型ワークショップを「TEAM EXPOパビリオン」にて開催しました。本ワークショップでは、オリジナル風車を製作し、その風車で発電した電力によって四脚ロボットやT-4ブルーインパルスの模型を動かすことを通して、ものづくりの楽しさや科学的思考を体感していただきました。また、エンジニアとの交流を通じて、自らの工夫が成果につながる達成感を味わい、未来社会への関心を高めていただく機会となりました。
■大阪・関西万博「共創チャレンジ」および「TEAM EXPOパビリオン」概要
大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」では、SDGsの達成や「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現を目指し、企業・団体・個人が主体となって社会課題の解決や新しい価値創造に挑戦する「共創チャレンジ」が展開されました。
その成果や取組みを発信し、来場者や出展者同士が対話・交流を通じて新たな共創を生み出す場が「TEAM EXPOパビリオン」です。大阪・関西万博 フューチャーライフヴィレッジ内に設置された本施設は、未来社会の実現に向けた多様なアクションが集まり、つながり、広がる"共創のハブ"となりました。
■川崎重工「風力発電をテーマにした体験型ワークショップ」概要
本ワークショップは、未来のテクノロジーを担う次世代の育成を支援する社会貢献活動「未来創造本部 みらいほん」(以下、みらいほん)による共創チャレンジの一環として、参加者に3つのエリアを通じて、ものづくりの楽しさを体感してもらうことを目的として実施しました。参加者は、羽根になるように切り込みが入った3種類の紙コップ(3枚切り・4枚切り・6枚切り)の中から自由に選び、羽根の形状を工夫しながら風車を作りました。その風車を使って発電し、四脚モビリティやT-4ブルーインパルスの模型を動かす体験を楽しみました。予約不要で自由入場制としたことで、小学生を中心に多くの万博来場者が本ワークショップに参加し、風力発電の仕組みを学びながら、ものづくりの楽しさを体感していただきました。
会場の様子
【1】発電試験エリア(自由工作エリア)
最初のエリアでは、参加者が羽根の角度や形状を自分で工夫しながらオリジナル風車を製作しました。事前に詳しいレクチャーは行わず、参加者自身が「何枚の羽根をどんな形にすればより多くのエネルギーを生み出せるか」を考え、発電試験キットで発電量を測定しながら何度も調整を繰り返しました。みらいほんメンバーのエンジニアが「もう少し角度をつけてみると良いのでは」などのサポートを適宜行ないながら、参加者自身のトライアンドエラーを通じて、ものづくりの本質や科学的に考えることのおもしろさを感じていただきました。
発電試験エリアの様子
【2】1stチャレンジエリア(四脚モビリティ)
発電試験エリアで作成した風車を四脚モビリティに接続し、それによって発電した電気でロボットを動かすチャレンジに進みます。ロボットが所定の距離を7秒以内に走ることができればクリアです。チャレンジは最大3回まで挑戦でき、成功した際には周囲から大きな拍手が起こるなど、ものづくりの成果と達成感を味わえる瞬間が生まれました。
四脚モビリティ走行時の様子
【3】2ndチャレンジエリア(T-4 ブルーインパルス)
1stチャレンジをクリアした参加者は、T-4ブルーインパルスキットを使った飛行実験に挑戦します。自作風車で発電した電気を使い、ブルーインパルス模型が持ち上がり回転すればチャレンジ成功です。2ndチャレンジは2回までやり直しが可能で、参加者は羽根の形状や発電方法を工夫しながら、エネルギーの可能性やものづくりの楽しさをダイナミックに体感しました。
T-4ブルーインパルスキット飛行中の様子
【まとめ】
このワークショップは、参加者が自ら考え、トライアンドエラーを繰り返すことで、ものづくりの本質や科学技術の面白さに気づくことを目指しました。エンジニアとの交流やアドバイスを通じて、参加者は自分のアイデアが形になり、実際に走行する・飛行するという達成感を味わい、次世代の人材育成や未来社会への関心を高める貴重な機会となりました。
■参加者の声(一部抜粋)
「トライアンドエラーでほんの少しの違いで結果が変わるのが凄い」
「子どもがとても喜んでいました」
「日頃から作ることが好きなので、とても楽しそうにしていた。スタッフの人も盛り上げてくれて雰囲気が良かった」
「人が多くてパビリオンになかなか入れなかったので、楽しめるイベントがあり助かった」
「大人も楽しませてもらいました」
「以前カワサキワールド※に行ったことがあるので、次は、子どもと一緒に行こうと思います。以前に行った思い出を再び甦らせていただきありがとうございました」
「子どもがものづくりや仕組みを知ることが好きなので、とても楽しんでいました!親も楽しい時間になりました。ありがとうございました」
「ワークショップ主催のお兄さん・お姉さんたちが子どもに優しく接してくれて、ありがたかったです」
といった声が寄せられました。
また、「風を効果的に受けるため、プロペラを斜めになるように折り曲げた。自分の考えた通りによく回転してくれたことがうれしかった」、「難しかった。でも折り方を変えたら回り方も変わることがわかっておもしろかった」といった、工夫や発見の喜びを語る声もありました。
参加者の声(メッセージボード)
■ワークショップを終えて
今回のワークショップでは、みらいほんメンバーと参加者との交流が印象的でした。みらいほんメンバーは、子どもたちがチャレンジをクリアして喜ぶ姿や、何度も挑戦を繰り返す様子に感動しました。参加者が自分の工夫で結果が変わることを発見し、達成感を味わう場面を間近で見守ることができ、みらいほん一同もものづくりの楽しさや挑戦する気持ちの大切さを改めて感じる機会となりました。
川崎重工は、今後も、ものづくりやSDGsに貢献する体験型イベントを企画・運営し、持続可能な社会づくりに寄与してまいります。また、教育現場の課題解決や教科横断型教育プログラムの実現、学校と社会との連携強化にも引き続き取り組み、地域のコミュニケーション活性化と、未来の豊かな社会基盤の構築に貢献します。
みらいほんメンバーの集合写真
※ カワサキワールド
神戸の海が間近に広がる神戸海洋博物館内にあるカワサキワールドは、川崎重工グループの企業ミュージアムです。カワサキワールドでは、川崎重工グループの代表的な製品を「見て」「触れて」いただくとともに、楽しく学びかつ遊びながら「技術のすばらしさ」と「ものづくりの大切さ」を実感していただくことを目指しています。
公式サイトhttps://www.khi.co.jp/kawasakiworld/
【関連サイト】
イベント詳細
紙コップエンジニアになろう! ~風の力で乗り物を動かすエネルギーをつくる~
| EXPO 2025 Visitors
未来創造本部 「みらいほん」について
次世代育成 | 社会貢献活動 | 川崎重工業株式会社
「未来創造本部 みらいほん」 川崎重工社員による次世代育成プロジェクト - YouTube
共創チャレンジについて
TEAM EXPO 2025 | リーフレット
次の世代と未来社会を描く~川崎重工が取り組む次世代の育成~





