バングラデシュ初の都市高速鉄道となるダッカMRT6号線が開業

2022年12月28日に、川崎車両が車両および車両基地設備を供給しているダッカMRT 6号線の開業式典が執り行われ、バングラデシュ初の都市高速鉄道となる6号線のPhase 1、約12kmが開業しました。

バングラデシュのSheikh Hasina首相を主賓とする開業式典には、MRT事業を所管する道路交通橋梁省のObaidul Quader大臣、6号線の施主であるDhaka Mass Transit Company LimitedのM. A. N. Siddique社長、さらに日本側からは岩間公典特命全権大使および独立行政法人国際協力機構 (JICA)の市口知英バングラデシュ事務所長が参列し、それぞれ式辞を述べられました。式典後には最寄りのUttara North駅にて、首相が振る旗を合図に1番列車が出発、その後に続く2番列車には、首相を含む主要参列者が乗車され、Phase 1の終着駅であるAgargaon駅までの試乗が行われました。

また、翌29日からは、一般の方の乗車も可能となり、今回開業したPhase 1区間での営業運転が開始されました。乗車を待つ方々で約2kmにおよぶ長蛇の列ができたという、現地における本案件への関心の高さを表す報道もありました。

本案件は、日本政府のインフラ輸出戦略の下、JICAによる円借款にて建設が進められており、道路交通からの交通手段の転換を促し、渋滞緩和による都市利便性の向上、経済損失の解消、さらに温室効果ガス削減への貢献が期待されています。今回はPhase 1区間のみの部分開業ですが、今後もPhase 2区間の建設が継続され、全線開業時には総延長約20kmの路線になる予定です。

当社は、本案件を通じて同国の経済発展および安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

■過去のリリース

ダッカ6号線向け都市高速鉄道車両の初編成を出荷
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20210304_1.html

ダッカ6号線向け都市高速鉄道車両の初編成車両到着式典を挙行
https://www.khi.co.jp/news/detail/20210514_2.html