仕事・人を知る
Interview08
飛行機製造に欠かせない
さまざまな形状の
専用治工具を一から開発。
2015年入社 Y.Kさん
現在どんな仕事をしていますか?
ものづくりの現場で活躍する治工具を設計開発
私が所属する第二生産技術部治工具設計課では、部品加工・複合材成型・機体組立および各種試験など、あらゆる機種で必要となる専用治工具の設計業務を担当しています。例えば、穴を正確に開けるためのガイドとなるドリルプレート、さまざまな形状の製品を移動させるための台車など、作業者からの要望に応じて機種ごとに専用の治工具を設計開発しています。製品の品質保証、安全確保、コスト削減などを考え、CADを使用して治工具の3Dモデルから2D図面の作成まで行っています。
実際に作業を行うのは現場作業者ですので、常に作業者が安全で作業しやすい治工具設計を心がけています。特に複雑な構造をした治工具の場合には、実際に使用職場に足を運んで治工具をイメージし、作業者目線で設計を行うようにしています。
入社のきっかけは何ですか?
航空機のスケールの大きさに惹かれて興味を持つ
学生時代に機械科で学んだものづくりに関する基礎知識を活かせる職場で活躍したいと考えていました。なかでも「3Dモデルを作成したり、図面を書いたりする仕事がしたい」と思って就職活動をしていたところ、学内で行われた企業説明会で当社の存在を知り、詳しい仕事内容を聞いたのが入社のきっかけになりました。ものづくりの中でも航空機の分野はスケールが大きいですし、会社の安定性という面でも長く働ける環境が整っていて魅力的に感じましたね。
学生時代の学びで今に活きていると感じる点は、設計から組立までのものづくりの流れや各作業の下地となる基礎知識を勉強できたこと。特に材料、強度に関する知識は、治工具の設計を行う上でとても役立つ部分が多いです。
試行錯誤を繰り返した治工具ほど、達成感も大きい
試行錯誤を繰り返した治工具ほど、達成感も大きい
自分が設計した専用治工具が形になり、現場で使用されているのを見ることができるため、とてもやりがいがあります。問題なく使用できている姿を見ると達成感がありますね。実際には複雑な形状の治工具もあり、一筋縄ではいかない場面もあります。そういった時には、今後のものづくりに必ず活きるはずだと考え、常に前向きに取り組むように心がけています。
これまでで特に印象深いのは、サイズが大きく強度解析が必要な治具を設計した時のこと。2~3mほどの台車を一から設計することになり、運搬時の安全面に配慮しながら解析を行った結果、想定通りにはうまくいかないことが分かり、トライ&エラーを何度も繰り返すことになりました。ただ、苦労して生み出した治工具ほど、実際に見た時の喜びも強く感じますね。
エンジニアとして叶えたい夢について教えて下さい
幅広い機種の治工具を担当し、実績をさらに積み上げたい
困ったことや分からないことは気軽に相談でき、自分の考えを素直に伝えることが出来る職場です。また、新しいことに挑戦できる機会を得やすい点も魅力だと思います。ちなみに昨年は、空気圧を用いてクランプを自動で固定できるツールを開発するにあたり、上司からの勧めで空気圧に関連した「空気圧装置組立て技能士」という資格を取得。会社の後押しを受けながら、ニーズの高い技術や専門知識の習得にチャレンジできる環境が整っています。
今後の目標としては、より信頼度の高いエンジニアを目指しています。私が担当している治工具設計は全機種に携わることができるため、さまざまな機種を担当することで、さらに幅広い実績と経験を積み上げていきたいと思います。
1日のスケジュール
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08:00
出社
- メールチェック
- 朝礼、グループ内進捗報告
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08:10
治工具設計業務
- 3D/2Dソフトを使用した治工具の設計
- 業務改善活動
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12:00
昼休み
- 食堂利用
-
13:00
治工具設計業務
- 午前と同様
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17:50
当日の振り返り/翌日準備
- 作業日報入力
- 翌日作業の確認
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18:00
退社
- 平均18時頃に退社 (週1回、定時退社日あり)
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19:00
帰宅
- テレビ、動画鑑賞
- 晩酌

