川崎重工航空宇宙プロダクションテクノロジー株式会社

Interview03 海上自衛隊が運用する
大型哨戒機に搭載される
ワイヤハーネスの
機体組立工程計画を担当

2013年入社 S.Yさん

S.Yさん
Question1

現在どんな仕事をしていますか?

プランナーとして上流から下流まで幅広い業務にかかわる

S.Yさん

私は現在、海上自衛隊が運用する大型哨戒機における、電装改修作業の工程計画業務を担当しています。具体的には、設計部門が作成した改修図面をもとに、ワイヤハーネス(電気配線)を機体に敷設するための方法や手順を検討し、その内容を作業手順書としてまとめる業務になります。作業の安全性や品質・納期の確保はもちろん、作業性とコストのバランスを考慮した計画立案が要求されるため、経験と幅広い知識が求められる仕事です。

日々の業務に取り組むうえでは、部分最適ではなく、会社全体として何が最も望ましいかを意識するようにしています。作業計画を担当する技術者は社内で「プランナー」と呼ばれており、業務では設計部門などの上流工程から、現場で作業を行う下流工程まで幅広く関わります。業務全体の流れを俯瞰できる立場だからこその気付きをプラン業務に落とし込み、担当プロジェクトの円滑な遂行と品質向上に貢献できるよう努めています。

Question2

入社のきっかけは何ですか?

航空機の作り手として
技術発展に貢献したいと入社

ありきたりではありますが、子供のころ航空祭で見たブルーインパルスの曲芸飛行に感動し、航空機への憧れを抱いたのが一番の理由です。ただ、極度の高所恐怖症であることからパイロットの道に進むのではなく、航空機の「作り手」として空の安全と技術の発展に貢献したいと考え、この業界を目指すようになりました。当社はT-4の定期修理業務に生産技術部門で参画しており、将来的に携われる可能性がある点に魅力を感じて志望しました。

現在の業務では、年齢や所属、立場の異なる人たちと円滑にコミュニケーションを取ることが求められます。そのため、自分の考えを的確に言語化し、相手にわかりやすく伝える力は、非常に重要なスキルです。
その点で、学生時代に学生会活動を通じて大勢の人と対話し、さまざまな意見を整理・集約する役割を務めたことが今の業務にも役立っていると感じています。

S.Yさん
Question3

仕事のやりがい、印象に残った仕事を教えて下さい

チームワークで築いた
現場からの信頼がやりがいに

私が入社した2013年度以降は、新型機の開発がひと段落した時期であり、社運を左右するようなプロジェクトに直接関わる機会はありませんでした。維持フェーズで現在担当する機体に携わる中で、業務の停滞をグループメンバーと共に立て直した経験が特に印象に残っています。現場との連携に苦労しながらも試行錯誤を重ねて地道な業務改善を進めた結果、業務の整流化を実現し、現場からの信頼を得るに至りました。「このチームなら、もっと良い仕事ができる」という確信が、仕事のやりがいとモチベーションになっています。

Question4

エンジニアとして叶えたい夢について教えて下さい

将来的にはハーネス艤装作業の自動化を実現したい

S.Yさん

当社では20代から50代までさまざまな年齢層のプランナーが協力し、共通の目標を達成するために業務を遂行しています。「若手の意見を積極的に取り入れること」をモットーにしており、年齢や経験に関係なく意見を出し合える風通しの良い雰囲気が魅力。困ったときにはすぐに相談できる環境が整っていると感じます。
今後取り組んでいきたいのは、航空機におけるハーネス艤装技術の進展と新工法の確立です。配線の艤装作業は作業内容が複雑であり、極めて緻密な作業が要求されることから、いまだに全て手作業で行われています。今後の労働人口の減少や熟練技術者の高齢化に伴う技術継承の課題を踏まえ、最新のデジタル技術などを導入しながら、ハーネス艤装作業の自動化を実現することが電装プランナーとしての私の夢ですね。

1日のスケジュール

  1. 08:00

    出勤

    • グループミーティング(当日グループで処理する業務、進捗状況の確認など)
    • 業務メールの確認
  2. 08:30

    生産技術業務①

    • 改修用図面の出図調整や仕様調整 <生技⇔設計>
    • 工程計画業務(改修作業工程の検討、部品の手配、その他社内調整など) <生技⇔各調整部門>
    • 現場不具合対応、作業支援 <生技⇔現業課>
    • 業務改善活動
    • グループメンバーの業務フォロー
  3. 10:30

    グループミーティング

    • 業務改善活動の進捗確認
    • 問題点の共有(メンバーの困りごとに対する助言や、相談事への対応なども行います)
  4. 11:00

    生産技術業務②

    • 生産技術業務の継続 (優先順位を決めて計画的に業務処理)
  5. 12:00

    昼休み

    • オフィスで昼食(社員食堂のボリュームが多く感じはじめて、お弁当を持参)
    • 自由時間(読書など)
  6. 13:00

    生産技術業務③

    • 生産技術業務の継続 (優先順位を決めて計画的に業務処理)
  7. 15:00

    業務調整会議

    • 川崎重工各部門(業務、設計など)との業務方針・問題点に関する打ち合わせ
  8. 16:00

    生産技術業務④

    • 生産技術業務の継続 (優先順位を決めて計画的に業務処理)
  9. 17:00

    生産技術業務(残業)

    • 当日中に完了させる必要のある業務の処理
    • 当日業務の振返りと翌日の業務計画など
  10. 18:00

    退社

    • 平均的に18時前に退社(週に1回は、定時退社日の設定あり)
  11. 18:30

    帰宅

    • 家事(夕食の後片付けを担当します)
      一家団欒(息子との入浴や映画鑑賞、ゲームなど家族との時間を過ごします。)
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