資本市場との対話(2022年度)

当社は、資本市場へ情報開示を積極的に行うとともに、株主総会や決算説明会、個別面談などにおいて、建設的な対話の促進に努めています。
これらの対話を通じて把握した資本市場からの声は、取締役会のほか、代表取締役社長執行役員(以下「社長」という)以下の経営陣へ報告し、経営やIR活動の改善に反映しています。


対話の体制

資本市場との対話については、社長を筆頭に、代表取締役副社長執行役員(以下「副社長」という。社長補佐、財務・人事、コーポレートコミュニケーション等管掌)が分掌しています。
具体的な施策については、コーポレートコミュニケーション総括部を担当する執行役員による所掌の下、同総括部IR部が中心となり、必要に応じ、経営企画部やサステナビリティ推進部のほか、関連する事業部門と協議、協働しながら、取り組んでいます。
なお、個別面談の当社対応者については、社内規定(保有株式数、投資属性等)により、社長、副社長、IR部長(またはIR課長)と3段階で区分した体制としています。
また、情報開示および対話にあたっては、フェアディスクロージャー、インサイダー取引防止等の観点から、ディスクロージャーポリシーに基づき、面談時期の制限など、厳格に対応しています。


対話の実績(2022年度)

実績 対象者 主な説明者 概要
株主総会 1回 株主 社長
取締役
執行役員
法定事項だけでなく、中長期的な経営方針等を説明
グループビジョン2030進捗報告会 1回 機関投資家
証券アナリスト
報道関係者
社長
執行役員
内容に関連する担当執行役員が将来戦略の進捗を説明
決算説明会 4回 機関投資家
証券アナリスト
報道関係者
社長
副社長
期末決算では社長が決算実績や通期見通しを説明。その他四半期決算では、副社長が決算実績を説明
スモールミーティング 1回 機関投資家
証券アナリスト
社長
個別対話 242件 機関投資家
証券アナリスト
IR部長ほか 個別テーマに特化した対話も含む
事業説明会/工場見学会 5件 機関投資家
証券アナリスト
IR部長
関連部門長
特定の事業やテーマに焦点を当てて、工場や事業所において実施
証券会社主催カンファレンス 6回 機関投資家 副社長 1回のカンファレンスで、複数の機関投資家と面談
SR個別面談 15件 株主(機関投資家の議決権行使担当者等) IR部長
関連部門長
当社のSR(Shareholder Relations)の一環として、また機関投資家のスチュワードシップコード(行動規範)への対応として、ESG(環境・社会・ガバナンス)を中心に対話
その他イベント 1回 株主(個人) IR部長 個人株主を主な対象にカワサキワールド(企業博物館)オンライン見学会を実施
グループビジョン2030進捗報告会
グループビジョン2030進捗報告会

対話の主なテーマ

株主や投資家との対話にあたっては、グループジョン2030で示した重点領域や諸施策を中心に資本市場の関心度の高いテーマを選択しています。

経営戦略
  • 3つの注力フィールドにかかわる製品・サービス等の新規事業の進捗
  • セグメント別の中長期成長シナリオ
  • ポートフォリオ改革・組織改革
  • 経営指標とするKPI(重要業績評価指標)
個別事業
  • 水素サプライチェーン
業績
  • 短期業績
  • 中長期業績イメージ
株主還元・株価
  • 株主還元ポリシー
サステナビリティ
  • カーボンニュートラル戦略
  • TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)シナリオ分析
  • ビジネスと人権
  • 人財活躍推進

経営陣へのフィードバック

対話等で得られた示唆を取締役会にIR活動報告として定期的(年3~4回)に上程するなど、経営陣へのフィードバックを適時適切に行っています。

回数 内容
IR活動報告 3~4回/年 取締役会において、次のような内容を報告している
  • IR活動実績と今後の計画
  • 株価推移の分析
  • 市場評価の検証(バリュエーション指標の各社比較等)
  • アナリストのレーティング・目標株価等の動向
  • アナリストレポートのコメント紹介
  • アナリスト業績予想
  • 資本市場からの評価
社長への月次定例報告 1回/月 社長以下の経営陣が参加する会議体に同席し、重要なIR事案について報告するほか、必要に応じて、他議案に対してIR部としての見解を述べて議論している
IR週報 1回/週 社長、副社長等経営陣に対して、毎週、市況の分析とIR活動の報告を行っている
その他 株主構成、機関投資家等の株式保有動向などについて、必要に応じて適時報告している

対話による成果

対話を通じて得た知見や議論の内容を会社の経営計画にフィードバックし、必要に応じて取り入れることで、精度の高い業績予想や実効性のある中長期の戦略を立案しています。
また、資本市場および当社の双方にとってより有益であるよう、継続的に決算説明資料の記載を充実させる取り組みや、KPIの高度化などを実施しています。

  • ※ 一例KPIを税前ROICから税後ROICに変更

その他、資本市場からの評価

当社は、持続可能性に関する活動にも積極的に取り組んでおり、DJSI(Dow Jones Sustainability Asia Pacific Index)など、ESG株価指数構成銘柄に多数採用されています。
詳しくは「社会からの評価」をご覧ください。


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