トルコ向けセメント排熱発電設備を受注(カワサキプラントシステムズ)

2010年08月02日

丸紅株式会社(以下「丸紅」)と川崎重工グループのカワサキプラントシステムズ株式会社(以下「カワサキプラントシステムズ」)は、トルコの民間セメント会社であるCimsa Cimento Sanayi ve Tic. A.S. (チムサ チメント サナイ ヴェ ティジャレット アー・シェー、以下「チムサ チメント社」)からセメント排熱発電設備を受注しました。受注金額は約10億円、本設備の発電出力は8.7MWで2012年の稼働開始を目指しています。

本件は、丸紅が主契約者となり、カワサキプラントシステムズがプラント全体のエンジニアリングを行い、カワサキプラントシステムズの中国合弁会社である安徽海螺あんきかいら川崎かわさき工程こうてい有限ゆうげん公司こうし (英文名:ANHUI CONCH KAWASAKI ENGINEERING CO., LTD.)が主要機械設備の供給を行います。

チムサ チメント社は、トルコの最大手財閥Sabanci Holdings(サバンジ ホールディングズ)傘下のセメント会社であり、トルコ南部のMersin(メルシン)に主力工場を保有し、現在日産5,000トンのセメント生産能力を有しています。
今回の排熱発電設備は、従来は原料の乾燥熱源としての利用、あるいは未利用のまま排気していたセメント焼成工程で発生する高温の排ガスを、排熱ボイラで回収し蒸気タービンにより発電を行う設備です。本設備は、セメントプラント全体の電力消費量の約30%を賄うことができる省エネルギー設備であるとともに、年間約4万トンのCO2削減に貢献します。

今回の受注は、丸紅のコーディネート力や営業力、カワサキプラントシステムズの技術力や豊富な経験が総合的に高く評価されたものです。
丸紅とカワサキプラントシステムズは、今後も引き続きセメント排熱発電設備を始めとして、環境面に配慮したセメント工場向け設備の販売に注力していきます。



企業名 : Cimsa Cimento Sanayi ve Tic. A.S.
創業 : 1972年
従業員数 : 約1,000人
所在地 : イスタンブール
代表者 : Mehmet Hacikamiloglu
資本金 : 135百万トルコリラ