LNG運搬船「TAITAR NO.2」の引き渡し(川崎造船)

2009年12月29日

川崎造船は、12月29日にNiMiC NO.2 S.A.(ニミック ナンバーツー エス エー)向けLNG運搬船「TAITAR NO.2(タイター ナンバーツー)」(当社第1625番船)を引き渡しました。

本船は、川崎造船が開発し、国内外の顧客から高い評価を受けている貨物タンク容積145,000m3のLNG運搬船の第11番船となります。

本船の引渡、主要目ならびに特長は次のとおりです。

<引 渡>
2009年12月29日
<主要目>
全長 289.50 メートル
長さ(垂線間長) 277.00 メートル
幅(型) 49.00 メートル
深さ(型) 27.00 メートル
満載喫水(型) 11.90 メートル
総トン数 118,634 トン
載貨重量 77,089 トン
貨物タンク容積 145,364 m3 (-163℃、98.5%において)
主機関 川崎UA-400型蒸気タービン機関×1基
連続最大出力26,900キロワット×80回転/分
航海速力 約19.5ノット
定員 49名
船級 日本海事協会(NK)
船籍 パナマ

<本船の特長>
1) 本船は、4個のモス型球形独立型LNGタンクを持ち、145,364m3の液化天然ガスを輸送する大型LNG運搬船です。
2) LNGタンクには、当社が独自に開発した川崎パネル方式による防熱システムを採用し、高い防熱効果によりLNGの蒸発率を約0.15%/日としています。
3) 貨物タンク区画は、二重船殻、二重底構造とし、LNGタンクはその内側に配置されているため、万一の船体損傷時でも直接タンクに損傷がおよばないよう安全に保護されています。
4) 操舵室は、最先端の電子航海機器を装備し、従来分散配置していた航海機器を集中配置して操作性の向上を計るとともに、全周に窓を配置して360度の視界を確保し、太洋航行中にはワンマン操船が可能となっています。
5) 荷役関係の監視・制御は、船橋下の居住区前面、貨物積込/揚荷区域の見通しが良い位置に設けた荷役制御室で行います。荷役制御室には、統合制御監視装置(IMCS)を配置し、荷役関係の監視・制御のほか、機関状態監視を行えるようになっています。本IMCSは、開発時にオペレータの経験、意見を数多く取入れて、特にオペレータの操作性に配慮したシステムとしています。