中部電力向けに国内最大級の地上式LNGタンクを2基受注

2009年09月15日


 

川崎重工は、中部電力株式会社から川越火力発電所向けLNGタンク(機械工事)を2基受注しました。本タンクの基礎工事は2009年1月に着手しており、2013年に運用開始する予定です。

今回受注したLNGタンクは、地上プレストレストコンクリート(PC)式LNGタンク(容量:18万KL)であり、地上式LNGタンクとしては国内最大級です。

川越火力発電所は三重県北部の川越町に位置し、総出力480.2万KWの世界最大級LNG火力発電所として運転中です。同発電所は現在、LNGタンク12万KLを4基有しており、LNGタンク2基の増設により、中部電力はLNG調達の安定性・柔軟性の向上を図ることができます。

当社は、LNGタンクでは、1982年に地下式LNGタンクを建設、1983年には地上式のLNGタンクを建設して以来、金属二重殻式・ピットイン式・PC式・地下メンブレン式など、国内LNGタンクの全形式での実績を持っています。また海外においても、韓国などでLNGタンク建設技術協力を行うなど、国内外で26基のLNGタンクの納入実績を有しています。

今後とも当社は、低温・極低温を中心とする各種エネルギー貯蔵設備事業を、国内外で積極的に展開していきます。

なお、今回受注したLNGタンクの仕様は以下のとおりです。

(1) 形式 : 地上PC式LNGタンク
(2) 容量 : 18万KL
(3) 最低使用温度 : -164℃
(4) 内槽内径 : 約80M
(5) 貯槽高さ : 約55M