新型ホイールローダ「AUTHENT 135ZV-2」を新発売

2009年02月26日

 

 

川崎重工は、新型ホイールローダ「AUTHENT 135ZV-2」を、3月1日より新発売します。

今回発売する「AUTHENT 135ZV-2」は、バケット容量9.7m3の超大型機で、最新鋭の技術を投入した当社のフラッグシップモデルです。
本機は、最大出力537kW(730PS)のV型12気筒・30リッターエンジンを搭載し、余裕のある作業能力を実現しています。また、今回新たに、作業効率を向上させて低燃費化を図るエフィシェント・ローディング・システム(ELS)や、ブレーキペダルのインチング作動位置を任意に設定できるインチング・コントロール・システム(ICS)を搭載し、さらに、メンテナンス性を向上させる故障診断機能を備えたマシン・オペレーション・ダイアグナスティック・モジュール(MODM)などの新技術を盛り込むことで、現行機に比べ作業効率、耐久性、信頼性を格段に高めています。

「AUTHENT 135ZV-2」の特長および主要諸元は、次のとおりです。

<特長>

□作業効率の向上と燃費の低減

・ 可変容量ポンプの制御により動力を駆動/荷役にバランスよく配分する新油圧システム(ELS)を採用し、荷役作業のサイクルタイム短縮や低燃費に貢献。

・ タイヤスリップ発生を検知すると、自動的にエンジン回転数を下げてスリップを最小限に抑え、牽引力を確保しながらタイヤ磨耗を防ぐトラクションコントロールを採用。

・ 高速走行時にエンジンとトランスミッションを直結し、流体伝達による動力損失を無くすロックアップ付トルクコンバータを採用。

・ 作業内容に応じてエンジン出力を「重掘削」「ノーマル」「ロード&キャリー」の3段階に切替え、作業効率を上げながら燃料を節約することが可能。

・ 掘削作業でここ一番の力がほしいとき、10%掘削力をアップできるパワーブーストスイッチを採用。

□操作性と快適性の向上

・ インチングブレーキの作動ポイントを好みの位置に設定することで、細かい位置調節をすることができるインチング・コントロール・システム(ICS)を採用。

・ ブーム停止位置を、上げと下げの各々に対して運転室内から任意に設定することができるブーム・キックアウトおよびソフトランディングシステムを採用し、荷役作業時の作業効率を向上。

・ 粉塵の侵入を防ぐ密閉加圧式のキャブと、快適な居住空間を実現する大容量フルオートエアコンを搭載。

・ ステアリング・前後進切替え・1‐2速切替えの複合操作を1本のレバーで簡単に行えるKレバーシステムを採用。

□耐久性と信頼性の向上

・ 現在の車両状態やメンテナンス情報、故障履歴情報をディスプレイに表示するMODMを搭載し、本機に異常が発生した際には瞬時に発見することが可能。

・ エンジン始動前にエンジン軸受け部を潤滑する機能を採用し、休車後も安全なスタートが可能。

・ 前後輪独立2系統の密閉式全油圧ブレーキを採用し、確実な制動力を確保。

<主要諸元>
車 名 AUTHENT 135ZV-2
バケット容量 9.7m3
走 行 速 度 0~30km/h
全 長 12,900mm
全 幅 車 体 4,160mm
バケット 4,520mm
全 高(キャノピ) 4,945mm
ダンピングクリアランス 4,050mm
ダンピングリーチ 2,150mm
運 転 質 量 80,000kg
エンジン排気量 30リットル
定格出力/定格回転 GROSS 567kW/2,100min‐1
NET 537kW/2,100min‐1
販 売 価 格 都度見積り
年間予定販売台数 10台