ガス3社グリーン機種選定の高期間効率機シグマエースジェネリンク1.43シリーズを新発売(川重冷熱工業)

2009年02月05日

 

 

川重冷熱工業は、東京ガス、大阪ガス、東邦ガスのガス3社が運営する「吸収式グリーン制度(05基準)」によりグリーン機種に選定されたシグマエースジェネリンク1.43シリーズ(JIS基準COP1.43)を新発売します。
「吸収式グリーン制度(05基準)」は、従来の環境負荷低減の面で優れた機能を有する吸収式を選定する「吸収式グリーン制度」にさらなる環境負荷低減の厳しい条件を加えたもので、2008年2月に選定を受けたシグマエース1.43シリーズ(ガス焚き)に引き続き、シグマエースジェネリンク1.43シリーズがエネルギー環境負荷低減機・高期間効率機として選定を受けました。

吸収冷温水機は、ガスや油を燃料とし、水を冷媒とするクリーンな冷暖房用機器で、1968年に当社が世界に先駆けて商品化したものです。以来、当社は吸収冷温水機のリーディングカンパニーとして各種の技術開発を進め、今日ではホテルや事務所、商業ビル、学校、病院、地域冷暖房、工場など国内外で幅広く使用されています。また、ジェネリンクとは、通常使用する燃料と併せて排ガス、排温水を活用し、冷暖房ができ、エネルギーの有効利用に貢献する吸収冷温水機です。

今回発売するシグマエースジェネリンク1.43シリーズは、2008年2月に「吸収式グリーン制度(05基準)」でエネルギー環境負荷低減機・高期間効率機に選定された直焚吸収冷温水機1.43シリーズの持つ業界トップの部分負荷特性などの優れた省エネ性能に加え、当社独自の排熱温水熱交換器を追加することにより、排熱(温水)を利用して定格時の燃料削減を実現する吸収冷温水機です。また、本機は部分負荷時の排熱回収熱量を増加させることにより、排熱の単独運転領域を拡大させて燃料消費量を削減できます。シグマエースジェネリンク1.43シリーズは、281kW~2,462kW(80RT~700RT)の15機種をラインアップしました。

シグマエースジェネリンク1.43シリーズの特長は、以下の通りです。

(1) 消費燃料の大幅削減
  ベース機であるシグマエース1.43シリーズの冷房サイクルの高効率化ならびに適正化により排熱回収量が従来機比120%とすることで、定格運転時のガス削減率30%、排熱単独運転負荷率50%を実現しました。(温水条件:入口温度90℃、出口温度80℃)
(2) 優れた部分負荷効率
  ベースであるシグマエース1.43シリーズの高い期間効率を引き継いでいます。
これにより低負荷領域から高負荷領域にわたって効率のよい運転が可能になり、省エネルギーに貢献します。
期間効率 : 実際の運用条件下における年間を通じた効率のこと。建物や用途など条件によって異なるが、部分負荷での運転時間が長い場合は、部分負荷効率のよい機械を選定することで期間効率は向上する。
(3) 超低NOxバーナを標準装備
  シリーズ全機種で超低NOxバーナを標準装備しました。これによりNOx排出量は従来機比で33%低減することが可能です(NOx=40ppm、O2=0%)。
(4) 冷水圧力損失の低減
  冷水圧力損失は、当社従来機(ジェネリンク1.4シリーズ)と比べ約50%以下に低減しました。これにより冷水ポンプの消費電力を抑えることができ、省エネルギー効果を発揮します。
冷水圧力損失 : ダクト,水配管,冷媒配管などの一方の端から他の端までの摩擦や局部抵抗その他による圧力の減少。これが少ないと、容量の小さな冷水ポンプを選択できます。
(5) 極低負荷域での効率改善および設備動力の低減
  極低負荷時の効率改善のため冷水温度補正制御を搭載、極低負荷時の効率は約10%向上します。極低負荷時に冷却水ポンプをとめることで冷却水ポンプ動力を削減します。
(6) 従来機能の継承
  ・デジタルPID制御の標準化
当社独自のデジタルPID制御により、負荷の急低下や冷却水入口温度の急低下時に冷水温度の過低下や変動幅を抑制でき、送水温度の安定化が図れます。

・テレメンテ機能の標準装備
テレメンテは電話回線で冷温水機と当社サービスセンター間を接続することにより、運転状況をお客様に代わって当社が365日・24時間通信により集中管理するシステムです。故障発生の未然防止、故障時の復旧作業の短縮、管理の省力化につながります。

・本体真空部の7年保証
業界最長の7年間保証(年間冷房運転時間が4,000時間以上は5年間保証)を実施します。
年間保守契約を締結いただいた場合

□お問合せ先
川重冷熱工業株式会社 東京本社
営業・サービス総括室 営業・サービス管理部
TEL 03-3615-5821