内航LNG運搬船「鶴令丸」の引き渡し(川崎造船)

2008年11月27日

 

 

 

川崎造船は、11月27日に鶴見サンマリン株式会社向けLNG運搬船「鶴令丸」(当社第1596番船)を引き渡しました。
本船は、川崎造船が開発した貨物タンク容積2,500m3型内航LNG運搬船の第4番船となります。

本船の引渡、主要目ならびに特長は次のとおりです。

<引 渡>    
    2008年11月27日
     
<主要目>    
全長  
86.29
メートル
長さ(垂線間)  
80.30
メートル
幅(型)  
15.10
メートル
深さ(型)  
7.00
メートル
満載喫水(型)  
4.30
メートル
総トン数  
2,952
トン
載貨重量  
1,801
トン
貨物タンク容積  
2,512
m3
主機関   立型4サイクル単動過給機および空気冷却器付
ディーゼル機関(非自己逆転)
阪神内燃機工業製 LH38L 1基×1軸
連続最大出力 2,059kW×240回転/分
航海速力    約13.0ノット(85%出力、15%SM、軸発電機-OFF)
定員   14名
船級   日本海事協会(NK)
船籍   日本(東京) 

<特 長>
1) 本船は、当社の液化ガス運搬船における長い経験と技術力によって開発・建造された低温蓄圧方式の小型内航LNG運搬船です。
2) 低温で液化された天然ガスを積むため、船体とは独自に低温収縮を吸収できる防熱された横置式シリンダー型圧力タンクを、2区画の船倉内に2基設けています。
3) 外部からの侵入熱により発生するボイルオフガス(BOG)を耐圧構造のタンク内に閉じ込めることにより、外部にBOGを出さない蓄圧式タンクシステムを採用しています。
4) 貨物タンクを格納する船倉は、船側ならびに船底を含め二重船殻構造とし、衝突、座礁などの事故に対する安全性向上を図っています。また、大型LNG運搬船と同様にタンクカバーにより外部から保護するとともに、外気と遮断しています。
5) 主機関は従来の大型LNG運搬船とは異なり、BOGの処理が不要なことにより、小型船での採用実績の多いディーゼル機関を採用しています。