中国で建設機械用油圧機器の生産工場を拡張(カワサキプレシジョンマシナリ)

2008年02月05日

 

 

 

 

川崎重工グループのカワサキプレシジョンマシナリ(KPM)は、中国の子会社である川崎精密機械(蘇州)有限公司(江蘇省蘇州市)において、建設機械用油圧機器の生産工場を拡張します。

当社は、2005年12月に川崎精密機械(蘇州)有限公司を設立し、2006年8月より建設機械用油圧ポンプのノックダウン生産を行っています。今回の工場拡張は、建設機械用油圧機器の需要が増大している中国市場において、新たに油圧モータや減速機の生産を開始し、製品ラインナップを拡充するとともに、建設機械メーカーをはじめとする顧客からの増産要求に応じて、油圧ポンプの増産を図るものです。

今回新設する工場棟は、2008年5月に現工場に隣接する工場建屋を新たに借り受け、機械加工設備を導入し、2008年7月より順次生産を開始します。同工場では、KPM本社工場(神戸市西区)からのコアパーツ供給を受け、当初油圧ポンプのノックダウン生産を行い、2008年9月からは油圧モータおよび減速機のノックダウン生産も開始する予定です。これにより、当社は2010年度中にも、中国における油圧ポンプの生産能力を現在の月産1,000台から1,600台へ、油圧モータの生産能力を月産1,000台へと増強する予定です。

中国では、急速な経済発展に伴う大規模な国土・都市開発を背景に、油圧機器・システムの主要供給先である油圧ショベル市場が世界最大規模に拡大しています。また、今後も今年夏の北京五輪や2010年の上海万博に加え、水利、ガス、電力、交通等の旺盛な国家インフラ整備が見込まれており、中長期的にはさらなる伸長が期待されています。

今後とも当社は、グローバル化と市場の拡大が著しい油圧機器市場において、高品質・高性能な製品を開発・提供するとともにアフターサービスの充実に努め、総合的な顧客満足度の向上を図っていきます。

□新工場棟の概要

(1)所 在 地 : 中国江蘇省蘇州市高新区観山路9号
(2)延床面積 : 約5,600m2(一部2階建て)
(3)従業員数 : 20人(2008年9月予定)