新型貨物機「777フレーター」前部胴体パネルを初出荷

2008年01月22日


川崎重工は、ボーイング社が開発を進めている新型貨物機「777フレーター」の当社担当部位である前部胴体の開発製造を完了し、本日、前部胴体パネルを初出荷しました。

「777フレーター」は、777-200LRをベースとした貨物機で、双発貨物機の中で最大の貨物搭載量と、大型フレーター中で最小の運航コスト性能を有します。貨物搭載量は約104t、満載状態での航続距離は9,045kmで、航続距離においても双発貨物機としては最長です。当社は、「777フレーター」の開発および量産事業に参画し、前部胴体、中部胴体、主脚格納部、圧力隔壁ほかを担当しています。航空貨物の需要は、ここ数年、着実に伸長しており、今後も拡大が見込まれております。この「777フレーター」は、この需要に対応するものです。

ボーイング777は1995年の就航で、現在、世界のエアラインで採用され、短距離の国内線から長距離の国際線まで幅広く運航されております。当社は、1991年よりボーイング777の開発に参画し、国際共同開発のもと、昨年末までに約700機を生産しました。

当社は、他の共同開発パートナーと同様にボーイング777の量産を継続させるなか、「777フレーター」開発を行ない、このほどその初号機の製造を完了させることが出来ました。今回の初出荷は、本プログラムの成功にむけての大きな一歩であります。

当社は、引き続き高品質な製品の提供を通じて、ボーイング社の本プログラムに貢献していくとともに、民間航空機事業の拡大に向けて積極的に取り組んでいきます。

□「777フレーター」の主要諸元

最大離陸重量 約348t(766,000lbs)
航 続 距 離 9,045km
最大巡航速度 マッハ0.84
搭載 エンジン GE90-110B1L(GE社製)
機 体 サ イ ズ 全長63.7m、翼幅64.8m、全高18.6m