オフロード法排出ガス基準値対応の新型ホイールローダ2機種を新発売

2007年08月02日

 

AUTHENT 115ZV-2

 

  川崎重工は、オフロード法排出ガス基準値に適合した新型ホイールローダ「AUTHENT 97ZV-2」、「AUTHENT 115ZV-2」の2機種を8月6日より新発売します。

今回発売する2機種は、高出力・高トルクを実現しつつ、排出ガスに含まれる大気汚染の原因物質である窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)を大幅に削減したエンジンを搭載し、国の定める「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(オフロード法*)に適合しています。
今回新たに、作業効率を向上させ低燃費化を図るエフィシェント・ローディング・システム(ELS)、フューエル・エフィシェント(FE)モード、デュアル・ブーム・キックアウト(DBK)を搭載し、さらにメンテナンス性を重視した広いエンジンルーム開口部の採用や故障診断機能を備えたマシン・オペレーション・ダイアグナスティック・モジュール(MODM)など、数々の新技術を盛り込むことで、現行機に比べ作業効率、耐久性、信頼性を格段に高めています。
また、ログクランプやハイリフトアームなど、様々な用途に対応できるように各種アタッチメント・オプションを拡充しています。

「AUTHENT 97ZV-2」、「AUTHENT 115ZV-2」の特長および主要諸元は次のとおりです。

□作業効率の向上と燃費の低減
排気ガスのクリーン化と高出力・高トルク特性を兼ね備えた、米国カミンズ社製の最新鋭エンジンを搭載。
荷役作業のサイクルタイムを短縮し、低燃費に貢献するELSを採用。
軽作業時などに、エンジン出力を抑えたモードを任意に選択することで燃料を節約できる、FEモード採用。
タイヤスリップ発生を検知すると、自動的にエンジン回転数を下げてスリップを最小限に抑え、牽引力を確保しながらタイヤ磨耗を防ぐトラクションコントロールを採用。(115ZV-2)
高速走行時にエンジンとトランスミッションを直結し、流体伝達による動力損失を無くすロックアップ付トルクコンバータを採用。(オプション)

□操作性と快適性の向上
ブーム停止位置を上げと下げの各々に対し、任意に設定することで、荷役作業時の作業効率を向上させるDBKを採用。
インチングブレーキの作動ポイントを、好みの位置に設定できるインチング・コントロール・システム(ICS)を採用。
快適な居住空間を実現する大容量フルオートエアコンと、粉塵の侵入を防ぐ密閉加圧式のキャブを搭載。
ステアリング・前後進切り替え・1‐2速切替えの複合操作を1本のレバーで簡単に行えるKレバーシステムを採用。(オプション)

□耐久性と信頼性の向上
現在の車両状態やメンテナンス情報、故障履歴情報をディスプレイに表示するMODMを搭載。
偏荷重に強く、高いねじれ剛性で耐久性に優れたフルボックス型フレームを採用。
点検整備がしやすいよう開口部が広いエンジンルームを採用。
防錆力と耐候性に優れる高品質塗装を採用。
* 建設機械等の公道を走行しない特定特殊自動車の排出ガスを規制するため、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(オフロード法)が2006年4月より施行されました。本法律によって、エンジン出力19kW以上560kW未満の特定特殊自動車は、エンジン出力帯毎に2006年10月から2008年10月までの間に順次、使用規制が開始されます。


□主要諸元表(標準仕様車)

車 名 AUTHENT 97ZV-2 AUTHENT 115ZV-2
バケット容量 5.0m3(ストックパイル) 6.1m3(ロック)
最大掘起力 245.0kN 377.0kN
走 行 速 度 0~34.0km/h 0~36.0km/h
全 長 9,280mm 11,350mm
全 幅 車 体 3,220mm 3,570mm
バケット 3,450mm 3,770mm
全 高 3,760mm 4,170mm
ダンピングクリアランス 3,220mm 3,290mm
ダンピングリーチ 1,350mm 1,995mm
運 転 質 量 30,230kg 45,700kg
エンジン排気量 15.03リットル 18.87リットル
定格出力/回転数 263kW/2,000min-1 345kW/1,800min-1
販 売 価 格 5,885万円 8,000万円
年間予定販売台数  2機種合計で50台(国内)