大島造船所向け舶用電子制御ディーゼル機関を受注

2007年06月07日


川崎重工は、株式会社大島造船所より舶用電子制御ディーゼル機関「川崎-MAN B&W 6S60ME-C」4台を受注しました。本機関は、同社が欧州船主向けに建造するバルクキャリアの主機関であり、2009年から2010年にかけて納入する予定です。

今回受注した舶用電子制御ディーゼル機関は、豊富な実績を誇る川崎-MAN B&W型ディーゼル機関を電子制御化した「川崎-MAN B&W ME型電子制御ディーゼル機関」です。ME型電子制御ディーゼル機関は、燃料噴射や排気弁の開閉を電子制御化することにより、燃焼状態を常に最適に保つことができることから、低回転での安定運転を実現でき出入港などの低速時の操船性を高めるとともに、負荷に応じた燃費の低減や潤滑油消費の抑制、排ガス中のNOxおよび煤塵の減少を実現できるなど環境に配慮した製品です。

当社は、ME型電子制御ディーゼル機関に関して、2005年2月に初号機「川崎-MAN B&W 7S60ME-C」を完成して以来、同型機関3台および大型の「12K98ME」型2台を納入しています。また、「7S60ME-C」型3台、「12K98ME」型4台を受注していることから、今回の受注により当社のME型電子制御ディーゼル機関の受注実績は合計で16台になります。
また、すでに納入した機関が国内船主向け自動車運搬船およびコンテナ船用であるのに対して、今回受注した「6S60ME-C」型は海外船主向けバルクキャリア用であり、「川崎-MAN B&W ME型電子制御ディーゼル機関」は操船性の良さや環境に配慮した仕様が海外船主からも高く評価されてきています。

当社は、世界中で環境対策への関心が高まる中、ME型電子制御ディーゼル機関を環境にやさしい製品として、今後も積極的に営業展開していきます。

□川崎-MAN B&W 6S60ME-C(Mk8) 機関の概要
出力 :14,280kW
回転数 :105rpm
シリンダ直径 :60cm
シリンダ数 :6