マレーシア向け18MW級ガスタービン発電設備を受注

2006年11月08日


川崎重工は、マレーシアのメタノール製造会社 Petronas Methanol (Labuan) Sdn Bhd(ペトロナス・メタノール・ラブアン、以下PML)より、18MW級カワサキガスタービン「L20A」を主機とするガスタービン発電設備を受注しました。今回の受注により、「L20A」を主機とするガスタービン発電設備の受注累計は計10台となります。

今回受注したのは、自社開発の18MW級カワサキガスタービン「L20A」を主機とする天然ガス焚きのガスタービン発電設備で、PML社がマレーシアのラブアン島に新しく建設するメタノールプラントの電源として設置され、14MWの電力を供給します。
なお、本システムは、当社がガスタービン発電設備の供給、ドイツのエンジニアリング会社Lurgi AG(ルルギ)が、メタノールプラントを含めた現地工事および全体エンジニアリングを行い、2007年12月に完成する予定です。
PML社は、マレーシアの国営石油化学会社Petroliam Nasional Bhd (略称Petronas、ペトロナス)の子会社です。今回PML社が増設するメタノールプラントは、天然ガスを原料として5,000t/日のメタノールを製造する能力を持つ東南アジアで最大規模の設備となります。

当社はこれまでにマレーシアにおいて7台のガスタービンを納入した実績を持ちます。今回の受注は、カワサキガスタービンの優れた環境性能やライフサイクルコストはもとより、当社の高い技術力と過去の数多くの納入実績が総合的に評価されたものです。

本件の受注を機に、当社は今後ともガスタービン発電設備の市場開拓をさらに強化し、欧州ほか、米州、東南・南西アジア、日本を含むアジア極東地域において現地販売拠点を活用し、世界4極体制により事業を積極的に展開していきます。