日本製紙ケミカル江津事業所向け石炭焚きボイラ設備を受注(カワサキプラントシステムズ)

2006年10月30日

 

  川崎重工は、石炭焚きボイラ設備を日本製紙ケミカル江津事業所から受注しました。本設備は2008年8月の完工予定です。

今回受注したボイラ設備は、日本製紙ケミカル江津事業所の自家発電設備の中核となるボイラ設備を重油焚きから石炭焚きへ燃料転換を図るためのものであり、高騰する重油を背景に、日本製紙グループが推進するオイルレス化と大幅なエネルギーコスト削減に寄与するものです。

本設備は、日本製紙ケミカル江津事業所で使用される電力と蒸気を供給するための設備で、ボイラ本体設備、排ガス処理装置、煙突等で構成されているほか、環境規制物質の発生を抑制するために、当社独自開発の低NOXバーナーを採用し、2段燃焼方式との組み合わせにより効果的な炉内脱硝が可能です。また、電気集塵機、排煙脱硫装置などの排ガス処理設備を完備することで、周辺環境に配慮した仕様となっています。
さらに、資源の有効活用および環境負荷低減の観点から、バイオマス燃料の混焼も可能な構造となっています。

当社は、石炭焚きボイラでは国内外で約50缶の納入実績があります。近年では、2004年に日本甜菜製糖芽室製糖所(北海道)や美幌製糖所(北海道)、2005年には石原産業四日市工場(三重県)向けなどに連続して納入しており、これらの納入実績が客先から高い評価を得ました。
今後とも当社は、エネルギーコストの削減と環境負荷低減に寄与するボイラ設備の開発、販売に注力していきます。

□ 石炭焚きボイラ設備の概要
1. 納入場所 : 日本製紙ケミカル株式会社江津事業所(島根県江津市)
2. ボイラ形式 : カワサキ単胴放射形自然循環ボイラ(ボイラ圧力 6.86MPa、465℃)
3. 蒸気発生量 : 105t/h
4. 設備構成 : バイオマス燃料対応型ボイラ、電機集塵機、排煙脱硫装置、煙突等