ベトナム向けセメント製造プラントを受注(カワサキプラントシステムズ)

2006年09月05日

  川崎重工は、ベトナム建設省傘下ベトナムセメント公社(本社:ハノイ市)のブットソンセメントジョイントストックカンパニー(But Son Cement Joint Stock Company)より、セメント製造プラントを受注しました。本プラントの契約金額は約120億円で、2009年6月に完工する予定です。

本プラントは、ハーナム省キンバン地区にある既設工場内に増設されるもので、1日に約4,000トンを生産します。
当社は、原料の受入からセメント出荷までの機器設計、主要機器(原料ミル、石炭ミル、ロータリーキルン等)の納入および土木工事・据付工事・試運転の技術指導を担当します。同プラントは原料受入から粉砕、焼成、セメント出荷までを一貫して行うことができ、旺盛なベトナムでのセメント需要の伸びに応えます。
なお、本件には、国際協力銀行によるバイヤーズ・クレジット(輸出金融)が供与される予定です。

現在ベトナムでは、社会基盤整備のためのセメントの需要が増加しており、供給不足のため輸入に頼らざるを得ない状況です。このため、セメント製造プラントの新設や増設、老朽化したプラントの更新が国家プロジェクトになっています。
当社は、ベトナム向けには2005年にビナコネックス社から、ベトナム北部のクアンニン省カムファーセメントプラントを受注した実績があり、今回の受注は、当社のセメント製造プラントに関する豊富な経験・技術力が高く評価されたものです。

当社は、豊富な経験・技術力をベースに、ベトナム市場の需要に十分応えられる体制を整え、今後とも、その他の海外の地域にも注力していきます。