5,000台積み自動車運搬船「TIANJIN HIGHWAY」の引渡し(川崎造船)

2005年11月10日

 

川崎造船は、11月8日に中国南通市の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)において、RIVER SPRING CORPORATION(リバー スプリング コーポレーション)向け5,000台積み自動車運搬船「TIANJIN HIGHWAY(ティエンジン ハイウェイ)」(川崎造船第1554番船)を引渡しました。

本船はNACKSで建造されている自動車運搬船プロジェクト3隻の同型姉妹船の第2番船に当たります。

本船の工程、主要目ならびに特長は次のとおりです。

<工 程>  
  起工 2005年 6月 3日
  進水 2005年 8月 9日
  引渡し 2005年 11月 8日
     
<主要目>  
  全長 179.99 メートル
  長さ(垂線間) 167.00 メートル
  幅(型) 32.20 メートル
  深さ(型) 32.21 メートル
  計画喫水(型) 8.40 メートル
  満載喫水(型) 9.40 メートル
  総トン数 48,927 トン
  載貨重量 約15,400 トン
  自動車搭載台数 5,000 台
  主機関 川崎-MAN B&W 7S60ME-C型ディーゼル機関 1基
連続最大出力 12,500kW×99回転/分
  航海速力 約20.0ノット
  定員 28 名
  船級 日本海事協会
  船籍 パナマ

<本船の特長>
1. 本船は、倉内に12層のカーデッキを有したロールオン・ロールオフ型自動車専用運搬船です。

2. 大型車も通行可能な2条の倉内ランプウエイを各甲板内に設置し、船尾のスターンランプと船体中央部右舷に設けられたサイドランプを介して、陸上から本船内まで自走にて効率よく荷役できます。

3. 倉内に配置された12層のカーデッキの内、3層はリフターブルデッキ(可動式デッキ)となっています。このリフターブルデッキを天井位置に吊り上げ格納することにより、2層分の高さ(空間)が確保され、バスやトラック等の大型車を含む多様な車種の積載に柔軟に対応できるようになっています。

4. 本船は環境対策として、燃料の噴射パターン、排気弁の開閉タイミングを電子制御にて最適化するME型主機関を採用しており、モード選択により燃費低減、排ガス性状の改善が可能となっています。

5. 燃料油タンクを外板に接しないよう二重殻化しており、事故時の海洋への油汚染防止対策を施しています。