省エネ・高機能・高品質な中型吸収冷温水機「SIGMA MIDYシリーズ」を新発売(川重冷熱工業)

2005年02月21日

 

川崎重工グループの川重冷熱工業は、大型吸収冷温水機なみの省エネ・高機能・高品質な中型吸収冷温水機「SIGMA MIDY(シグマ ミディ)シリーズ」(JIS基準COP1.17、省エネ率30%)を、2月22日から発売します。本シリーズは、冷房能力141~246kW(40~70冷凍トン)の4機種をラインアップします。

吸収冷温水機は、ガスや油を燃料とし、水を冷媒とするクリーンな冷暖房用機器で、1968年に当社が世界に先駆けて商品化したものです。以来、当社は吸収冷温水機のリーディングカンパニーとして各種の技術開発を進め、今日では国内外のホテル、事務所・商業ビル、学校、病院、地域冷暖房、工場などで幅広く使用されています。

今回発売する「SIGMA MIDYシリーズ」は、1982年発売の「Mシリーズ」の後継機種として、大型吸収冷温水機「シグマエースシリーズ」で培われた技術を導入した中型吸収冷温水機です。本シリーズは、グリーン購入法に基づく国土交通省の環境物品調達方針に定められた吸収冷温水機の基準値(COP1.05)を大幅にクリアするとともに、中型吸収冷温水機の分野ではトップクラスの省エネ率を達成しています。

「SIGMA MIDYシリーズ」の主な特長は、以下のとおりです。

全機種ヘビーロード対応で信頼性・耐久性の高いシリーズです。
超小型化を目指し、シグマエースシリーズの基本性能をそのままにコンパクト化しました。
設置場所に応じて屋外パッケージ、屋内パッケージ、屋内カスタムの3タイプを品揃えしました。
本体真空部は業界最長7年間保証(年間保守契約の締結が前提)します。
電話回線により運転状態を24時間監視する「テレメンテ」用のターミナルを標準装備。万一、異常が発生した場合にもいち早く原因を究明し対応できます。なお、本シリーズでは本体にPHSを内蔵しており、新たに電話回線を設ける必要はありません。
当社独自の予知機能を組み込んだ制御盤を採用。安全停止に至るまで、予報を制御盤ディスプレイ部に表示します。
低NOxバーナを標準装備(NOx排出量は都市ガス13A、O2=0%換算で60ppm以下)しました。
搬入経路が狭い場合にはニ分割搬入で対応可能(オプション)です。


当社は、大型吸収冷温水機なみの省エネ性能を備えた「SIGMA MIDYシリーズ」を新発売することで、中型吸収冷温水機の新規ユーザーへの拡販を図るとともに、今後入替需要が高まることが期待される同市場で、積極的な営業展開を図っていきます。

引き続き当社は、吸収冷温水機のパイオニア企業として、省エネルギーや環境負荷低減を実現するシステム・機器の開発・販売に注力していきます。

※COP(Coefficient of Performance:成績係数)は、冷房熱量/供給入熱で表し、供給熱量に対してどれだけの冷房熱量が得られるかを示す。