インドネシア向け5,500kW級コージェネレーションシステムを受注

2004年11月17日

川崎重工は、東南アジアのガスタービン販売・サービス拠点Kawasaki Gas Turbine Asiaを通じて、現地代理店PT Euroasiatic(ユーロアジアティック社)と共同で、インドネシア東レグループの現地法人PT Centex社(センテックス社)向けに5,500kW級コージェネレーションシステムをフルターンキーで受注しました。

今回受注したシステムは、カワサキガスタービン「M7A-02」を主機とする天然ガス焚きガスタービン発電設備と排熱回収ボイラで構成され、5,500kWの電力と毎時16トンの蒸気を供給します。当社がガスタービン発電設備を供給、ユーロアジアティック社がボイラや補機類一式の調達と現地工事を担当し、11月に着工、2005年3月完成予定です。

センテックス社は、ジャカルタを本拠地とする東レグループの繊維メーカーで、今回のコージェネレーションシステムは同社敷地内に設置され、発生電力と蒸気は工場内の生産設備に全量供給される予定です。本システムの導入により、同社はエネルギーコストの大幅な改善を図ることになります。

インドネシアでは、現在、天然ガスパイプライン敷設拡張工事が進められており、都市部や工業地帯を中心に、天然ガス燃料を用いた自家発電設備の導入が検討されています。その中でも、ガスタービンコージェネレーションシステムは、発電を含めた総合エネルギー効率が非常に高く、コスト改善に大きく寄与することから、今後、需要の拡大が期待されています。

当社はこれまでインドネシアではコージェネレーションや非常用発電設備向けに、合計14台のカワサキガスタービンを納入した実績を持っています。本件は、カワサキガスタービン「M7A-02」を主機とするコージェネレーションシステムとして始めての受注実績となります。

今回のコージェネレーションシステムの受注は、ガスタービンコージェネレーションシステムの優れた環境性能や低ライフサイクルコストはもとより、当社の高い技術力とインドネシアにおける過去の数多くの納入実績が総合的に高く評価されたものです。

本件の受注を機に、当社は今後ともKawasaki Gas Turbine Asia(マレーシア・クアラルンプール)を通じて東南アジア地域でのさらなるコージェネレーションシステムの市場開拓に注力し事業拡大を図っていきます。また、東南アジア以外の米州、欧州、日本を含むアジア極東地域においても、現地販売拠点を核として積極的に事業展開を行い、世界4極体制で拡販に注力していきます。