韓国の油圧機器子会社で舶用舵取機事業を開始(カワサキプレシジョンマシナリ)

2004年11月01日


 

川崎重工グループのカワサキプレシジョンマシナリ(KPM)は、韓国における油圧機器の製造・販売・アフターサービス拠点である当社出資子会社Flutek(フルテック)社にてあらたに舵取機事業を開始します。

当社は従来、韓国での舶用舵取機事業を技術提携先である東明重工業(韓国昌原市)を通じて展開していました。2005年6月の契約期間満了をもって、東明重工業との技術提携を終結することで合意したのを機に、同事業をフルテック社に移管することとなりました。

本事業移管に伴い、当社の韓国での舶用舵取機事業は以下のとおりとなります。

1。 東明重工業が受注済の技術提携対象舵取機については、従来どおり東明重工業が供給し、アフターサービスを行います。
ただし、東明重工業の新規受注活動は2004年12月31日で終了となります。
2。 フルテック社は2005年1月1日より新規受注活動を開始し、“Kawasaki-Flutek”ブランドの舵取機に関する韓国国内での製造・販売・アフターサービスを行います。
3。 舶用舵取機事業開始にあたり、フルテック社は現本社所在地近郊に新工場を建設します。


当社は、2000年6月に韓国向け油圧機器事業強化のため、フルテック社と当社製油圧機器のアフターサービス協定を結び、翌2001年7月には当社製油圧ポンプ「K3V」に関する技術提携契約を締結しました。また当社は、2003年4月には同社株式を取得するとともに増資を実施、過半数を出資する当社子会社として、韓国における油圧機器の製造・販売・サービス事業を展開しています。

当社はこれまで培った韓国市場での納入実績並びに高い製品信頼性をもとに、今後当社グループ企業による直接的な舵取機事業運営により一層高品質かつ高性能な製品を提供していきます。さらに、当社のグローバルな製造・販売・アフターサービス拠点の機動的な活用で、全体的なCS(顧客満足)向上策を進め、油圧総合事業の拡大を図ります。