海外向けに「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を初受注
2004年07月21日
| 
川崎重工は、現代自動車から韓国忠清北道向けに最新鋭の「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」を受注しました。当社としては「C-2型」ヘリコプターの初めての海外向け受注です。本機は2005年3月に引き渡し後、消防ヘリコプターとして忠清北道消防本部に配備されます。
「川崎式BK117ヘリコプター」は、川崎重工と欧州のヘリコプターメーカーMBB社(メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社、現ECD社:ユーロコプタードイツ社)が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防防災、警察、ドクターヘリ(救急救命)など多用途に活用される中型双発機です。また同機は、優れた安全性・操縦性、コンパクトな機体形状、担架などの長尺物の搬出入に適した大型の機体後部観音開きドアを特長とし、当社受注分(2004年6月末現在)で139機、ECD社受注分(2003年12月末現在)を合わせると全世界で470機の受注実績を誇るベストセラー機です。
「C-2型」の特長は、以下のとおりです。
(1) | 従来型機と比べて、キャビンスペースを約30%、最大全備重量を約7%それぞれ拡充、さらに航続距離を約30%延長させ、飛行能力・輸送能力を大幅に向上。 | (2) | 新型メインローター・ブレードを採用することで、騒音・振動を大幅に低減。 | (3) | 新型操縦室による広い視界と、統合計器システムにより計器の配列をシンプルなものにするなど快適な操縦環境を実現。 |
当社は、これまで韓国向け12機を含め、海外向けに計71機を納入した豊富な実績を有しています。今後も当社は、優れた技術力と高い信頼性、きめ細やかなサポート体制を活かし、 「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」の積極的な営業活動を展開していきます。
【川崎式BK117C-2型ヘリコプターの主要諸元】
 | (1) | 全長: 13.03m | | (2) | 全幅: 1.73m(胴体) | | (3) | 定員: 11名(最大座席数) | | (4) | 最大全備重量: 3,585Kg | | (5) | 巡航速度: 260km/h | | (6) | 航続距離: 700km(標準タンク) | | (7) | 主な装備: 自動操縦装置、消火タンク、レスキューウィンチ、リぺリングキット等 | |