川崎市より「川崎式BK117C-2型 消防ヘリコプター」を受注
2004年07月06日
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川崎重工は、川崎市より最新鋭の「川崎式BK117C-2型消防ヘリコプター」を受注しました。本件は、「C-2型」の消防ヘリコプターとしては初めての受注であり、2005年3月に引き渡し後は、川崎市消防局に配備される予定です。
「川崎式BK117ヘリコプター」は、川崎重工と欧州のヘリコプターメーカーMBB社(メッサーシュミット・ベルコウ・ブロウム社、現ECD社:ユーロコプタードイツ社)が共同開発したヘリコプターで、物資・人員輸送、消防防災、警察、ドクターヘリ(救急救命)など多用途に活用される中型双発機です。また同機は、優れた安全性・操縦性、コンパクトな機体形状、担架などの長尺物の搬出入に適した大型の機体後部観音開きドアを特長とし、当社受注分(2004年6月末現在)で139機、ECD社受注分(2003年12月末現在)を合わせると全世界で470機の受注実績を誇るベストセラー機です。
「C-2型」は、従来型の特長を活かしながら、以下の改善が施されています。
(1) | 従来型機からキャビンスペースを約30%拡大し、最大全備重量を約7%、航続距離を約30%向上し、飛行能力・輸送能力を大幅に向上。 | (2) | 新型メインローター・ブレードを採用することで、騒音・振動を大幅に低減。 | (3) | 新型操縦室による広い視界と、統合計器システムにより計器の配列をシンプルなものにするなど快適な操縦環境を実現。 |
今後も当社は、優れた技術力と高い信頼性、国産機ならではのきめ細やかなサポート体制を活かし、「川崎式BK117C-2型ヘリコプター」の積極的な営業活動を展開していきます。
【川崎式BK117C-2型ヘリコプターの主要諸元】
 | (1) | 全長: 13.03m | | (2) | 全幅: 1.73m(胴体) | | (3) | 定員: 11名(最大座席数) | | (4) | 最大全備重量: 3,585Kg | | (5) | 巡航速度: 260km/h | | (6) | 航続距離: 700km(標準タンク) | | (7) | 主な装備: 自動操縦装置、消火タンク、レスキューウィンチ、リぺリングキット等 |
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