「環境報告書2004年版」の発行について

2004年06月22日

川崎重工は、「環境報告書2004年版」を発行しました。当社の環境報告書は、1999年に重工業業界で初めて発行して以来、今回で6号目の発行となります。

昨年当社では、循環型社会形成に向け当社の環境における2010年のあるべき姿を表した「中長期環境ビジョン」、それを具体的に展開する「第4次(2003~2005年度)環境経営活動基本計画」を策定しましたが、今回の報告書では、その中長期環境ビジョンの5つの項目、すなわち「環境理念」、「環境経営」、「環境配慮製品」、「環境配慮生産」、「環境コミュニケーション」の項目別に、2003年度における達成度評価をまとめるとともに、2004年度の環境経営における重点施策を明示しています。

また本報告書では、環境経営活動の定量データとして、環境省の「環境会計ガイドブック」に準拠しながら、社内での環境管理に重点を置いた環境会計データを公表しています。工場内での省エネ活動や廃棄物の再利用・処理に関する「事業エリア内コスト」や、製品の環境負荷を低減するための研究開発に関する「研究開発コスト」など6つの分類をさらに細分化し、各分野の投入コスト、効果をわかりやすくまとめています。

今回発行する報告書の要点は以下のとおりです。

「環境調和型経営」の実現に向けた社長の方針、環境担当役員の取り組み姿勢を紹介しています。
第4次計画(2003~2005年度)の初年度となる2003年度の環境経営活動を自己評価し、2004年度の課題を明確にしています。なお、2004年度の主な重点施策は以下のとおりです。
製造業として、「環境配慮製品・技術」と「環境保全製品・技術」の両面で循環型社会に貢献する当社の取り組みを紹介しています。
「社会との共生」のページを新設しました。
環境負荷データを、各カンパニー別と生産拠点(工場)別に集計し掲載しています。


なお、本報告書の発行部数は、9,000部〔和文7,000部、英文2,000部(2004年8月発行予定)〕です。当社は、本報告書を希望者に配布するとともに、掲載内容についてはインターネット・ホームページ上に全文を掲載します。(ホームページアドレス:http://www.khi.co.jp/sustainability/earth/index.html

当社は環境に対する考え方や活動について定期的に情報開示を行うために、環境報告書を毎年1回発行しています。今後も当社は環境情報の開示を継続するとともに、「環境調和型経営の定着」と「企業価値の継続的な向上」に向けて積極的に取り組んでいきます。