2,500m3型内航LNG運搬船を受注(川崎造船)

2004年06月15日

 

川崎造船は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、日本液化ガス輸送株式会社より、蓄圧型低温タンク方式を採用した2,500m3型LNG運搬船1隻を受注しました。

今回受注したLNG運搬船は、北海道ガス株式会社が東京ガス株式会社より調達するLNGの内航輸送に使用される予定です。

本船は、当社が独自開発した蓄圧型低温タンク方式を採用しています。アルミニウム合金製の横置円筒・蓄圧型独立タンクを2基設置し、-163℃の超低温で3.0kg/cm2Gの圧力に耐える構造としたもので、これまでの大型LNG運搬船の建造で培ったアルミ厚板溶接技術、LNGハンドリング機器のノウハウおよび低温防熱技術等の最先端技術が活かされています。

本船の建造において当社は、LNG運搬船の心臓部であるカーゴタンクおよびカーゴハンドリング装置を製作し、船体部は内航LPG運搬船で数多くの建造実績をもつ株式会社新来島どっくに建造を委託します。

当社は、蓄圧型低温タンク方式の2,500m3型LNG運搬船のほか、145,000m3型LNG運搬船など顧客の多様な要望に対応できるガスキャリアーをラインアップしています。今後も当社はクリーンエネルギーとして需要増加が予想されるLNGをはじめとする各種ガスキャリアーの建造に、積極的に取り組んで行きます。

なお、本船の主要目は以下のとおりです。

<主要目>

全長 約83.00m
  型幅 15.30m
  タンク容量 2,500m3
  航海速力 13.3ノット