「排出ガス第2次基準値」対応の機械駆動式タイヤローラ「AUTHENT K20WMB」「K20MB」を新発売

2004年02月16日

 


AUTHENT K20WMB

川崎重工は、国土交通省の「排出ガス第2次基準値」に対応した、機械駆動式タイヤローラ「AUTHENT K20WMB」「K20MB」2機種を、2月23日より新発売します。

今回発売する「K20WMB」は前3輪・後4輪のワイドタイヤ仕様で、「K20MB」は前4輪・後5輪の標準タイヤ仕様で、いずれも機械駆動式を採用し、マニュアルシフトの乗用車と同じ感覚で運転できます。
本機種は欧州視界基準をクリアする1×1m ※1デザインで良好な視認性を確保し安全性を高めるとともに、運転席のフロア高さを低く設定することで安定感を高めています。また、転圧幅を広くすることで作業効率を向上しています。さらに、仕上げ舗装に使われる「K20WMB」はアスファルト表面を良好に仕上げるために、土工用に使われる「K20MB」は泥水路面等でのスリップ時の脱出を容易にするために、それぞれが異なるデファレンシャル機構を採用しています。
「AUTHENT K20WMB」「K20MB」は、国土交通省が2003年10月から導入した建設機械の排出ガス規制「排出ガス第2次基準値」をクリアした新開発の水冷4気筒ターボ付エンジンを搭載し、排出ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)および粒子状物質(PM)などの排出量を大幅に削減しています。また、国土交通省の1997年低騒音基準をクリアし、市街地や住宅地での夜間作業などにも対応できます。

機械駆動式タイヤローラ「AUTHENT K20WMB」「K20MB」の特長および主要諸元は次のとおりです。

<特長>

□安全・環境への配慮

新開発の水冷4気筒ターボ付きエンジンは、高出力、高トルクでゆとりある作業を実現するとともに、排出ガスのクリーン化と低騒音化を達成しています。
リサイクルに配慮し、板金製エンジンフードを採用しています。
欧州視界基準の1×1mをクリアした良好な視認性を確保し、安全性を高めています。
運転席のフロア高さを従来機から340mm低くし、安心感と安定感のある走行を実現しています。
乗り降りに気遣いが少ない大型昇降ステップを採用しています。

□乗用車感覚の操作性
マニュアルクラッチ付きトランスミッションを搭載し、マニュアルシフトの乗用車と同じ感覚で運転できます。
最高速度は「K20WMB」が24.5km/h、「K20MB」が25.5km/hで、現場間をスムーズに移動することができます。

□優れた転圧性能
締固め幅は「K20WMB」が2,245mm、「K20MB」が2,060mmで、ワイドな転圧により効率よく作業できます。
仕上げ転圧の多い「K20WTB」にはTPD(トルク・プロポーショニング・デフ ※2)を採用しています。左右転圧輪の駆動力が転圧面の抵抗に応じてバランス良く配分されるので、優れた仕上げ面を実現できます。また不整地転圧の多い「K20MB」にはスリップ時の脱出に有効なデフロック付きのTPDを採用しています。

□イージーメンテナンス
燃料給油は地上から行えます。
防錆対策としてやステンレス製散水パイプを採用しています。また水タンク内の防錆塗装をオプションで用意しています。
散水ノズルはゴミがつまってもすぐ清掃できるワンタッチ脱着式をオプションで用意しています。
エンジンフードはフルオープンするので、エンジンの点検整備が容易です。
キャノピはワンタッチで軽快に折り畳みができます。

※1 1×1m:欧州での保険に加入するために要求される視界基準で、オペレータが「機械の前後から1m離れた所にある1m以上の高さの物を視認できる」ことが基準になっている。
※2 トルク・プロポーショニング・デフ:左輪と右輪に路面抵抗差が生じた場合、特殊なギアによって左右輪への伝達トルクの配分を変えて、スリップを抑えるものである。タイヤスリップによる牽引力の低下やタイヤの摩耗が少なくなる。