「Ninja ZX-10R」など2004年ニューモデル6機種を「ミラノショー」に出展

2003年08月26日

 

川崎重工は、9月18日より4日間にわたってイタリアで開催される「ミラノショー」(※1)に、欧州向け2004年ニューモデル6機種を出展します。

今回カワサキは、海外市場で人気の高い大排気量スーパースポーツのニューモデルとして、「Ninja ZX-10R」を発表し、またレースにおいて高い走行性能を発揮する中排気量スーパースポーツモデル「Ninja ZX-6RR」と、欧州で高い評価を得ているスポーツモデル「Z1000」の兄弟モデル「Z750」を同時に発表します。

また、アメリカンクルーザー(※2)モデルでは、V型2気筒としてはモーターサイクル史上最大排気量となる新開発エンジンを搭載した「VN2000」と、エンジン排気量の拡大により高い走行性能の実現を図った「VN1600 Mean Streak」の2機種を発表します。さらにモトクロスレース(※3)専用モデルでは、カワサキ初の4ストロークエンジンを搭載した「KX250F」を併せて出品します。

(※1)ドイツで開催される「インターモト」と隔年に開催されるモーターサイクルショー。
(※2)ゆったりとした乗車姿勢で乗るアメリカンスタイルバイクの総称。
(※3)公道ではない不整地のコースで、決められた時間内に順位を競うレース。


2004年ニューモデルの概要

□スーパースポーツモデル
「Ninja ZX-10R」
カワサキのスーパースポーツモデルを代表する「Ninjaシリーズ」の大排気量モデル。高度な制御機能をもつフューエルインジェクションを採用した水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジン(998cm3)、高剛性で軽量・コンパクトなフレームやホイール、新形状のブレーキディスク等、主要部品の全てを新設計して、高い走行性能を発揮します。また、ターンシグナルランプを埋め込んだフロントカウルやLEDテールランプを採用したテールカウル、楕円断面マフラー等の装備によって、コンパクトで躍動感のあるスタイリングを実現しています。

「Ninja ZX-6RR」
公道用市販車を使用したレースに参加するための、ベース車両となるモデル。
2004年モデルでは、レースにおける走行性能をより重視し、水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジン(599cm3)の細部にわたって変更を施すとともに、サスペンションにも改良を加え、走行性能の向上を図っています。

□スポーツモデル
「Z750」
スタイリッシュな高性能スポーツモデルとして世界中で評価の高い「Z1000」をベースに開発された中排気量スポーツモデル。新開発の水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブエンジン(748cm3)は、このクラス初のフューエルインジェクションの採用によって高度な燃焼制御を実現し、中速回転域を中心に強力なトルクと優れたレスポンスを発揮します。また、「Z1000」とスタイリングイメージを共有しながら、新設計のビキニカウル、楕円断面マフラーなどの装備によって、より軽快な印象をもったスタイリングとしています。

□アメリカンクルーザーモデル
「VN2000」
V型2気筒としてはモーターサイクル史上最大排気量(2,053cm3)となる、新開発の水冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル。高度な制御機能をもつフューエルインジェクションなどの採用により、高出力かつ扱いやすいエンジン特性と優れた始動性をもたせながら、低燃費、排出ガスの削減も達成しています。また、3眼プロジェクターランプを採用したヘッドライトや大容量の燃料タンク、低いシート高、幅広のラジアルタイヤ等を装備することで、独自のスタイリングを実現するとともに、より快適な長距離走行を可能としています。

「VN1600 Mean Streak」
快適でスポーティな走行性能とスタイリングが好評なクルーザーモデル。水冷4ストロークV型2気筒エンジン(1,552cm3)は、排気量の拡大によって高出力化を図るとともに、排出ガスの浄化性能も向上させています。

□モトクロス専用モデル
「KX250F」
国内外のファクトリーレース活動で培われた技術をもとに、スズキ株式会社と共同開発されたモトクロスレース専用モデル。カワサキとしてはこのカテゴリーで初採用の水冷4ストローク単気筒エンジンや、新設計のサスペンションを搭載し、モトクロスレースにおいて高い戦闘力を発揮します。