沖縄電力向けガスタービン発電設備3基を納入

2003年07月01日

川崎重工は、沖縄電力(株)宮古第二発電所(宮古島)向けに、定格出力5,000KWのガスタービン発電設備3基を納入、運転を開始しました。

今回納入したガスタービン発電設備は総発電出力15,000KWで、自社開発した純国産M7A-02型ガスタービン(圧縮機軸流11段、タービン軸流4段、燃焼器6筒缶の一軸式、外気温度35℃で定格出力は5,000KW)3基、発電機、配電開閉装置および制御装置などにより構成されています。なお本設備の使用燃料はA重油で、NOx値は70ppm以下を達成しています。

今回のガスタービン発電設備は、従来から離島で採用されているディーゼル発電設備に比べ、軽量・コンパクトで、土建費用を含めた設備投資額が削減できるなどの利点があり、電力の高需要期対応用として導入されたものです。

沖縄電力では、これまで大小39の有人離島には、主としてディーゼル発電機により電気を供給してきましたが、これらの島々の遠隔性や電力需要が小規模なことから、電力需要の増加に対しては海底ケーブル化や風力発電、太陽光発電などの自然エネルギーや移動式ガスタービン発電機車の導入も進め対応しています。

当社は2000年7月、沖縄電力の石垣第二発電所向けに定格出力5,000KWのガスタービン発電設備2基を納入したほか、これまでに出力200~3,000KWの移動式ガスタービン発電機車を合計9台納入するなど、豊富な実績と高い技術力が評価されています。

今後とも当社は、中・小型ガスタービン発電設備(非常用および常用)分野において、7,500台を超える実績をもとに移動式、定置式を含め幅広い製品ラインナップで、国内外に積極的な営業展開を図っていきます。